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いや、それはさすがに予想外

エミィはツッコミ体質です。




《二人には()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!》



はあ!?うそでしょ、なにそれ、初めて聞いたんだけど。


《混乱してるねぇ、まぁしょうがないかぁ》

《そうだぞ。いくら精神年齢が40歳過ぎてても、俺らよりは下なんだから》


そんな風にほのぼのと話されましても!そんなこといきなり言われても理解できないし!私はキャパオーバーだよ!そう思ってアストの方を向くと、アストも同じように思っていたみたいで「どういうこと?」と目が語り掛けてくる。目は口程に物を言うって本当なんだな~。あははは………………。


《お、二人が現実逃避し始めたぞ》

「いや、現実逃避ぐらいさせなさいよ!ただでさえこっちは乙女ゲーム関連でキャパが満杯なのに貴方達がそういうこと言いだしたからキャパオーバーになったのよ!」

《まぁまぁ、落ち着いて?これは拒否されると困るから、ほぼ決定事項なんだけどね》

「本人たちに言ってから決めてくれ!ホントに!大事なのは報・連・相!社会人の基本!」

《わーお。それ久々に聞いたね~》

《そうだな~………二人が落ち着くまでこの話は待とうか?》

「ああ、そうしてくれると助かる…」

《じゃあ次に二人の都合のいい日は?》

「明後日かしらね。ローズたちとのお茶会が終わってからになるのだけど…」

「いや、レヴィ達とのお茶会は延期しよう。結構重大そうな話題だから一刻も早い方がいい…と思うが、今日は無理だ」

「それについては激しく同意よ」


そんなこんなで私達はいったん解散して明後日、また集まることになったのでした…。

そしてアストの部屋に帰ってきた私達。そして明後日までティアたちから言われたこと、これからどうなるのかとか、たっくさん話し合った。……………………私達、婚前干渉しちゃったから別々の部屋で寝る必要ないみたい。この国の貞操概念緩いわね~。貴族社会だから結婚まで同じ部屋で寝ちゃいけないのかと思ってたわ。前世のラノベの中ではそうだったから。



そして約束の日。私達は前回と同じように…って訳ではなく、前回解散するときに教えてもらった魔法を使ってあの部屋に転移した。そこでは二人がほのぼのとお茶を飲んでいて、私達に気づいた二人は私達にもお茶を進めてくれて私達もお茶を飲み始める。そうして一時間くらい世間話をしながらお茶をしていたら、ランスが


《そろそろいいかな?この前の続きなんだけど…》

「あ、はい」

《ありがと!まず私達の説明からになるんだけど…》


そう言っティアは話し始める。二人は私達と同じ転生者で、前世からの夫婦らしい。なんかそんなのもいいね。それでこの世界に転生してこの世界の神になってくれって言われて、そんなこんなで(前世と今世の恋の紆余曲折は割愛)神になって約500万年仲良く過ごしてるわけだ。で、前世の名前(幸也と茉奈)覚えてるから自分だけの呼び名♡って感じで前世の名前で呼んでるんだって。仲がよろしいようで何よりデス。


《まぁ、俺達もそろそ代替わりだからね。そこで二人を選んだって訳だ》

「はぁ。それで俺達を選んだ理由を聞かせてもらえるか?」

《もっちろん!それはねー、転生者なこと、誠実なこと、メリハリがちゃんとつけれること、チートなこと。何より、二人が仲がいいことだね!》

「「は?」」


誠実とかメリハリの辺りはひとまず置いておきましょう。正直、転生者なこととチートなことは予想がつくわ。でも、最期のは?最期のは関係ある!?


《関係大ありだよ!これから長い間ずっと一緒に居るんだよ!仲が良くないといやじゃない?》

「それは…そうだけど!」


それはそうだけど!でもさ、私の勝手な想像よ?想像だけどこんなにゆるくて言い訳!?チートなことが大きな理由だと思ってたから…さ、予想外よ!頭が状況を理解できていない!誰か助けて!


「もし俺達が仲悪くなったらどうする?」

《それはないと思うぞ》

《そうだね!二人は契約(呪い)をかけるくらいお互いのことが好きみたいだし、お互いのことを尊重して、気持ちを考えて、大切にしてるからね!》


アストは状況理解が速すぎ!そしてなんでばれてんの!なんか地味に恥ずかしいんだけど!


《で?どうかな?この話、受ける気はある?》

「…まず、拒否権はあるのかしら?」

《あるないで言ったらないに近いけどもしダメだったら全力で説得するかな。それでもダメだったら諦めて他の二人を探すことになるな》


それって断るなってことじゃないの?さがすの面倒だから断るなって顔に書いてある気がするよ…。


「俺はその話に乗ろう。エミィはどうする?」


…………………決断早いな。まぁ、アストとずっと一緒に居られるんだったら…


「わたくしはアストが決めたことならついていくわ」

《ほんと!?ありがとう!アスト、エミィ!》

《茉奈、落ち着けって》


ちょっと興奮しながらティアは私に抱き着いてくる。そして


《じゃあこれからのことを具体的に説明するね!質問は説明が終わってからでお願いしまーす!》

「「はーい」」


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