INSTANT MORNING
この夜が終わるのはいつだろう
行きつけの店だってもう眠っている
踏み切りの表示は同じ言葉を
点滅させては夜に同化した
終わりを超えた所にいる
その自覚は今覚えたような気がする
見上げればいつもより西の方に
欠けた月が傾いていた
無造作に置かれた洋服
カゴの中で眠るタオル
全てを朝に投げつけよう
いつだって期待はしている
彷徨えるのならそれだけで構わない
まだ時間が残されていると
少しは思えるから
生きることを旅と例える人たちに
その道が帰り道になっていると
伝えてやりたいな
もうすぐ日が昇るのかな
太陽にはまだ会いたい気分じゃない
読んでいただき、ありがとうございました。