表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンは世界だ!  作者: トト
13/134

12 移動法考察

 ダンジョンマスターとその眷族、という事になって能力値が上昇して、随分と戦闘力が上がったのは確かだ。

 だがもっとも凄い能力は、マイダンジョンと旧ダンジョンを行き来する能力ではないかと思う。


 旧ダンジョンにおいて俺たち3人は1箇所づつ、マイダンジョンへの入口を開ける事が出来る。

 通れるのは、開けた本人と許可した者のみ。ただし、マイダンジョンの住人となった者は、自由に通れる。


 マイダンジョン側の入口は、どこでも自由に作れる。


「どこでもと言うには、まだ狭いですけどねー」


 うるさいよ。ココア。


 それに対して旧ダンジョン側の入口は、旧ダンジョンにいる場合は自分の目の前に作れる。そして、マイダンジョンにいるときは、自分がつくって最後に通った入口と同じ場所にできるのだ。この場合は、出口と言った方が正しいかもしれないが。


 これがどういうことかと言うと、例えば俺とシャルが、それぞれ自分の作った入口からマイダンジョンに入ったとする。

 そして、2人ともシャルの作った入口で、旧ダンジョンの家に戻る。


 それでここまで移動して、ここからシャルかノマの作った入口でマイダンジョンに入る。

 そこで俺の作った入口から旧ダンジョンに入れば、あら不思議。俺の家に一瞬で戻れたではないですか!


 というマイダンジョン利用の瞬間移動法を、今、思いついた。


 はい。我が家に入口を登録しておりません。


「失敗した〜」


 頭を抱える俺を2人がびっくりしたように見る。


「何事?」


 2人に、マイダンジョン式瞬間移動法を説明する。


「おお」「なるほど」


「これ可能だよな」


 ココアに尋ねる。


「もちろん可能です。わたしが教える前に気がつくとは、さすがご主人様」

「知ってるなら、早く教えてよ。そしたら家を登録しておいたのに」

「すっかり忘れてました」


 テヘペロ、という意味不明の擬音をいう。


「まあ、一回旧ダンジョンに出て、ここを登録すればいいさ」

「そうね。いきなり家に戻ってたら不審に思われるだろうし」


 まあ2人の言う通りか。今の場所でも十分に村に近いし。


 気をとりなおして、今の場所を登録する事にした。


 具体的には、一度旧ダンジョンに戻り、それぞれの入口でマイダンジョンに入る。そして、ノマの入口で、旧ダンジョンに戻った。

 これで、俺とシャルは村から1時間程のこの場所を登録した事になる。


「もし旧ダンジョンを登録してないで、マイダンジョンから入口を開けたら、どうなるの」


 休憩を終えて歩き出す中、シャルがそんなことを尋ねた。


「最後に通った入口のあった層のどこかに出ます」

「どこか?」

「どこか。岩の中とか空中はありませんが、水の上に出ることはあります」


 こえーな。うっかり設定がないまま開けないようにしようっと。


「違和感がありますし、いつもと違って魔力の消費もあるんで、うっかりってことはないと思いますよ」


 そりゃ良かった。

読んでいただき、どうもありがとうございます。


ちょっとややこしい内容ですが、なるべくわかりやすく書いたつもりです。

その分もしかすると、くどくなっているかもしれませんが、その場合はご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ