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ダンジョンは世界だ!  作者: トト
124/134

121 反攻その2

「餌ね」


伯爵が苦笑する。

餌になるものに、思い当たるものがあるらしい。


「3層兵全兵力300人が、正面から戦いを挑めば、王国軍もそれに応じるでしょー?」


シャルがニッコリと笑う。いい笑顔だ。


「しかし、兵力を全て出して、もし留守を突かれたら」

「3層兵を排除しちゃえば、あとは好き勝手出来るんだもん。向こうも全力で来ますよ」


公子の懸念をシャルは笑って否定した。


実は裏もある。


今3層では密かにコゴローンを10体、鳥のシモベを3羽活動させている。

彼らの偵察で、こちらが奇襲を受ける事はほぼない。


「王国軍を集中させてしまえば、われわれの力も生きます。圧勝することも不可能じゃありませんよ」


「その餌には私も含まれるのかな?」


伯爵が尋ねた。


「その方が、喰いつきがいいことは確かです」


「よかろう」


伯爵は決断した。


「兵に命をかけさせるのだ。効果は最大にすべきだ」


「父上、私が参ります」


公子が志願した。


「ならん」


伯爵が厳しい表情で却下する。


「お前は次代に責任を持つべきだ。王国軍と戦い、5層に避難したのち、デレク殿たちと協力し、新しい国を作ることになるだろう。お前は、そこで力を尽くすのだ。次の戦いには、お前の仕事はない」


「父上!」


いや、まあその。感動的なシーンっぽくしてるけど、王国軍との戦いで、完勝するつもりでいるんだけどな、俺。


さすがに犠牲者なしは無理だと思うけど、一桁に抑えることを狙ってるし。


兵士の平均レベルも、こちらの方が上だし不可能な話じゃない。


不安材料は、いまだに王国軍が増強されつつあることと、王国軍兵士の一部のレベルが上がっていることだ。


レベルが上がっている事の理由は、3層の民を殺したことによる。

すでに領民の避難は完了したので、当面の心配はいらないが、王国軍はレベルの上がった兵士を主力にして戦い、更なるレベル上昇を狙ってくるだろう。


逆に俺たちとしては、相手の高レベル兵は殲滅するつもりでいる。


読んでいただき、どうもありがとうございます。


体調不良で投稿が不定期になっております。

申し訳ありません。


以後投稿日は守るよう頑張ります。

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