7.禁呪!引越延命法
再びRMTの世界に戻ってきた小山さんであったが、RMTライフを再開するにあたり、アストルティアではタブー扱いされる術を自らに施した。
外法中の外法、ドラクエ10の禁呪とされる【引越延命法】である。
この禁呪は2つの事柄を根拠にして成り立っている。
・ラムターは2回目でBANされる
今までラムター(購入者側)のアウトカウントは2回であると何度も紹介してきた。
しかし裏を返せば、1回まではセーフのケースが多い。
・処罰はアカウントごとに行われている
停止中にログインしようとすると、「このアカウントは停止中のためログインできません」という
メッセージが赤字で表示されてログインができなくなる。
違反を行ったキャラクターではなく、アカウントに対して処罰が行われているのではないかというもの。
処罰1回目まではセーフ、処罰されて傷つくのはキャラクターではなくアカウントであり、キャラクター自体は無傷である。
ということは、『罰則を食らった傷物のアカウントから自分のメインキャラを処罰をされたことのない真っ白なアカウントに移せば、再び処罰されてもOK』ではないだろうか。
RMTでアカウント停止を食らっても、処罰のたびにメインキャラクターを新しいアカウントに引越させ続ければサービス終了までBANされず、RMTライフを満喫できるというわけだ。
これを実行するのが引越延命法である。
まるで結婚・離婚・改名を繰り返し、借金取りから逃れる悪党のようだ。外法と呼ばれるのも無理はない。
引越延命法はRMTや規約違反で一度処罰を受けたプレイヤーの中でまことしやかに噂されており、私も噂は聞いたことがあったし、フレンドから引越延命法をやろうか迷っていると相談を受けたこともあった。
小山さんはこの方法を2ちゃんで知ったらしく、再びRMTライフという泥沼に浸かるため、あっさり実行したという。
「引越すればアウトカウントが消えて、まっ白になれるという話を2ちゃんで見ました。
読んでみて、なるほどなと思って実行しましたよ。
かかったお金は新しいパッケージ代と引っ越しサービスの手数料(3150クリスタ)ですね。
手数料がちょっと高かったけど、合わせて8000円弱でした。
でもこれくらいの出費でまた安心してRMTできるなら安いもんだと思いましたよ。」
引越延命法をしたことで、何かデメリットはあったのか聞いてみた。
「今までのメインアカウントの管理にはセキュリティートークンを使っていました。
青くてスライムが描かれた奴ですね。
だけどアカウントが切り替わったことでそれが使えなくなってしまいました。
これはスマホのトークンに切り替えたのでそんなに問題じゃなかったのですが、
一番のデメリットは新しく買ったアカウントに引っ越したので、冒険日数が0日に戻ってしまったことです。
引っ越し前のアカウントは1000日以上課金していたので『●●日特典』でいろんなアイテムを貰えていましたが、新しいのをもらうにはまた3年以上課金しなくちゃいけません。面倒だなと思っちゃいましたよ。」
しかしこの心配は不要であった。
引越延命法を自らに施してから約2ヶ月後、小山さんのメインキャラクターは二度と冒険することが出来なくなったのだから。