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妹の能力

あまり書き慣れてないもので、いきなり話がはじまります。きちんと前回を読んでもらえれば、不都合はないかと思います

「ある学校が、特殊能力者を集めているんだ」

先生はそう言って、パンフレットのコピーをくれた。


「ん?これは、一体?」

パンフレットを見ながら言った。


「簡単に言うと、特殊な能力者を集めて、保護する学校だよ」

それから少し話を聞いてみたが、何やら先生の友達が運営をしている学校らしい。


「あ、あかはな?」

紅花(こうが)学園だよ」

誰だって最初はあかはなって読むだろ!

「はい…すいません…」

とりあえず謝った。


「天崎くん、狙われたくないならこの学校に転入しなさい。」

ん?転入?マジで?転入?

「いや、でも妹が…」

遠慮がちに言った。


「なら妹さんも一緒に行けばいいじゃないか?」

「妹は中学生です…」

少し気まずい空気が漂ったあと先生はパンフレットを見直して、口を開いた。

「中等部があるみたいだよ」

にこやかにそう言われた。


「マジ?」

気が動転して、ついにマジ?の一言が出た。

「マジマジ」

先生もつられたようで、言ってすぐに口を噤んだ。


「じゃあ、転入することにします!」

俺は少し悩んだ後、決意をした。


「そうかい、なら私から学園長に連絡しておくね。明後日ぐらいには転入の手続きが済むと思うよ」

当たり前のように言ったが、いくら転入でも学校だ。テストがないはずがない。


「テストなら、この病院から紹介された子は免除されるからね」

声に出す前に答えられた。この先生の能力はなんなんだ。


「僕の能力はただの視覚能力上昇だからね。心を読んでるんじゃなくて表情を読み取ってるだけだよ」


【一応解説しておくべきだろうからしておく

この世界の能力は俺みたいな特殊能力者と呼ばれるものは少ない。

普通の人間は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の能力上昇。

もしくは、器官の能力上昇など、常人に毛が生えた程度の能力が発現する。】


なるほど、だから会ってすぐは読み取られなかったのか。

「そんなことより、妹さんに報告しなくていいのかい?」


確かにそうだな。行かないと。

「はい!ありがとうございました。」

「あ、お代は結構だからね。能力鑑定は無料さ」


能力鑑定は無料なのか。初めて聞いたな。


〜自宅〜


「おーい愛海〜」

玄関に入って早々に妹を呼んだ。


「なーにー?」

妹の声が返ってくる。


「明後日、俺たち兄妹で同じ学校の高等部と中等部に転入するぞー!」

率直に、そして簡潔に切り出した。


「え?何言ってんの?頭でも打ったの?」

まぁ、そりゃそうかいきなりこんなこと言われたら、誰でもそういう反応するよな。


「頭は大丈夫だー、一応友達に転校するって言っとけー、転校手続きは終わらしておいたー」

ちゃんと、帰りに寄ったのだ。我ながら俺は良い兄だなと思った。


「うん…わかったー」

少し元気がないようにも聞こえた。

「なんて学校ー?」

その後すぐにこの言葉が返ってきたから、心配する必要はなさそうだ。


「えーっとなー、紅花学園(こうががくえん)ってところらしい」

今度は言えた、間違えてないよな…?


(ドタドタドタ)

階段を降りてくる音だ。


「え!マジ!?紅花学園!?」

自分の部屋から、これでもかというスピードで駆け寄ってきた。


「そ、そうだ…ほら…」

俺はパンフレットを見せた。

「うおおおお!すごい!すごいよお兄ちゃん!」


(ガタン!)

妹は俺の前でテンションが上がりすぎて滑ってこけた。

「イテテテ…」

頭を抑えている。


「だ、大丈夫か?」

顔を見るとすごく痛そうだったので、いくら丈夫だとわかっている妹でもさすがに心配する。


「うん、大丈夫…」

涙ぐんではいたが、パンフレットをみて、顔はニヤニヤしていた。

「紅花学園って有名なのか?」

テンションが上がったのを察するように質問した。

「有名だよ!有名すぎるぐらい有名!」

すかさず答えてきた。


「どうしてだ?」

学力は高くはないと先生に聞いていたので、少し疑問に思った。

「だって!世界初の特殊能力学校だよ!?」

興奮を抑えきれていない、イノシシのように答えられた。


「へぇ〜そうなのか」

空返事をしたが、すぐに言動に違和感を感じた。

「特殊能力ってことは、お前も何かの特殊な能力を持っているのか?」

相手の能力を無理やり聞き出すのは条例に引っかかるのだが、無理やりではないし良いだろう。


「ヘヘーん、私の能力は…【電撃(でんげき)】だぁ!」

なるほど、だからこいつのスマホは電池切れしないのか…


「なるほどな…」

「なにその反応」

不服そうな顔で、こっちを見た。

「え?いや、だからスマホの電池が切れないんだなって」

心にあった言葉を全て吐き出した


「…そんなことにしか使えないわけじゃ…ない!」

そう言ってすぐに、愛海の周りに小さい雷が起こった。

「うお!やめろ!止めろ!待て待て、落ち着け!」

このままいくと停電も起こりかねないと思いすごく焦った。


「はぁ、攻撃なんてしないよ」

そう笑いながら言うと周りに走っていた小さい雷が消えた。


「焦るだろ。何が使えないわけじゃ…ない!だよ」笑いながら言っていると自分の毛が静電気で逆立つ感じがした。


「お兄ちゃん…周りに…」

愛海は怯えた顔で言った。


「ん?なん…」

その瞬間俺は言葉を失った。

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