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詩 グミ、食べる?

作者: WAIai
掲載日:2026/06/04

授業が終わり、彼女の元に行くと、口をもごもご動かしている。


「何、食べているの?」

「グミ。ハード系の」

「美味しいの?」

「食べてみる?」


勧められて、俺は1個手に取り、口の中に入れる。

飴やゼリーとは違った食感。


ぶどう味なのだが、果物が弾けたような、そんな感じである。


ハード系というから、もちろんグミ自体は硬めである。


「美味しいな」

「でしょ? なかなか売ってないのよ」


彼女は袋からもう一個取り出し、俺の唇に寄せてくる。


ごくんと、先の1個を食べ終わると、彼女の手から口に入れてもらう。

まるで親鳥が小鳥に餌を与えるようなものだと、苦笑する。


俺は周りに睨みをきかせて、何も言われないようにすると、彼女に聞く。


「他にも持っているの?」

「持っているよ。見る?」

「おう」


カバンから彼女はお菓子を取り出す。

カラフルな見た目は子どもが喜びそうなもので、つい手を伸ばしたくなるような、そんなデザインだった。


まるで秘められたアイテム、しかもレアに出会ったかのような幸福感だった。


「こんなに持っているのか」

「だってお腹、空くんだもん」


彼女は少し頬を赤らめる。

確かにランチタイムまで、時間はかなりある。

ぐーとお腹が鳴る人もいるから、授業時間がどうにかならないのか、文句を言いたくなる。


「一緒に食べてもいいか?」

「いいよ。好きな物を教えて」

「えーっと」


俺はお菓子を眺めると、2つ、3つ、選ぶ。

口の中に入れると、梅味で少し甘酸っぱいような、まるで初恋の味のような感じがする。


「どう?」

「美味しい」

「良かった」


彼女が満面の笑みとなる。

それから自分も違うお菓子を開け、口に入れる。


もごもご動かす姿はリスなようで、ああ、お菓子になりたいと思ってしまう。


可愛すぎるんだよ、もう。

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