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アルケオン 海遊物語  作者:


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2/2

沈んだ光の彼方へ

青い海には、たくさんの物語が眠っています。

光にきらめく波の下、静かな水底には、遠い昔の記憶と、まだ語られていない願いが折り重なっているのです。


これは、その海に生きる一人の少女のお話。

小さな好奇心が、やがて大きな旅へと姿を変えるまでの、はじまりの物語です。


澄んだ大洋の中で芽吹いた、ひとつの想い。

それは泡のように儚く、それでいて確かに輝いていました。


さあ、耳を澄ませてください。

青の大洋――アクアリスの海が、そっと語り始めます。

浮遊珊瑚の門をぬけると、空から降り注ぐ光が海の波を反射し、沈んだ建物をより美しく、そして少し寂しく照らしていました。

まるで水の中に眠る街そのものが、昔の笑顔や物語をそっと抱えているかのようです。


「わぁ〜、建物がいっぱいある!」

ルミナの声は輝く光の中に溶けていきました。


「わぁ〜……わぁ〜……」


どこを見ても目を奪われる光景ばかりで、小さなクラゲ族の少女は夢中になって進んでいきました。


ルミナちゃんは景色にすっかり見惚れているようですね……あ!


「ゴツンッ」


と、小さな音とともにルミナは前につんのめりました。


「いったーい!」


ルミナは頭を押さえましたが、どうやら大きな怪我にはならなかったようです。


「ん?これは……」


ルミナの手には、小さな不思議な板が握られていました。

色あせた絵が描かれ、見たこともない種族らしき姿が浮かんでいます。


「これは?絵……?書かれているのは何の種族だろう?気になります」


ルミナちゃんは、頭をぶつけたその板をじっと見つめました。

その模様や線は、どこか懐かしく、でも見たことのない世界を想像させました。


ルミナちゃんは興味しんしんです!

ですが、このままでは旅になりませんぞ〜?


背筋をぴんと伸ばすと、ルミナは再び歩みを進めました。

沈んだ建物の間をゆっくりと、でも確かな足取りで進んでいきます。


廃墟の壁に刻まれた文字を覗き込み、

彩色の硝子片が散らばる床をそっと踏みしめ、

水草が揺れる回廊の先に、また別の出口を見つけました。


「……こんなところで止まってちゃダメだ、もっと色んなところに行って、いろんな遺跡を見なくちゃ」


ルミナは小さく呟くと、また泳ぎ出しました。

目の前にはまだ見ぬ光景、まだ触れぬ謎、そして新しい出会いが待っているのです。


ルミナちゃんは張りきっています。

次なる出会いと謎を解明するために。


波のささやきが優しく彼女を包み、

光の粒が進むべき道をほんのりと照らしていました。


そして――ルミナの旅は、なおも続きます。

未知の世界に触れる瞬間を描きました。

小さな一歩でも、知らない場所に足を踏み入れることは、胸をわくわくさせるものです。

波のささやき、光のきらめき、そして沈んだ建物に抱かれた古い物語――

そんな小さな発見を通して、ルミナの旅の始まりを少しでも感じていただけたなら嬉しいです。


ルミナはまだ、海の向こうに広がる世界のほんの一部しか知りません。

次の章では、さらに新しい出会いや不思議な遺跡が待っています。

読者の皆さんと一緒に、ルミナの冒険を見守り、海の奥に隠された秘密を少しずつ解き明かしていければと思います。


これからも、青く透き通った大洋の向こうで、彼女の旅が続きます。

どうぞ、ルミナと一緒に泳ぎ、光と影が織りなす海底の物語を楽しんでいただけたら幸いです。

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