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月影のほむら

聖華女学院の屋上、夕陽が赤く染まる中、結城楓は5人の仲間を見渡した。「聞いて。私たち『月影団』は、江戸時代から続く秘密組織。麻薬や人体実験で怪人を作り、世界を汚す連中から人々を守ってきた」と切り出す。青見雫が眼鏡を直し、「具体的には『黒鴉』って犯罪集団ね。彼らが麻薬を運ぶ電柱を壊すのが私たちの仕事」と補足した。橘陽菜が「えーっ、めっちゃ大変そうじゃん!」と肩を落とすと、紫野蘭が「集中しなさい」とクールに一喝。白川雪菜が「楓姉、頑張ろうね!」と笑顔で手を振る。

楓が続ける。「私たちの武器は『月焔』。身体能力を高める覚醒薬で、江戸の女傑たちが調合した伝統よ」。雫が「効果は5分くらい。スピードや力が上がるけど、使いすぎると疲れちゃうから注意ね」と付け加えた。陽菜が「疲れるの嫌だよー!」と返すと、蘭が「文句言わないで」とピシャリ。陽菜が「そういえば、藤堂桜って誰?」と聞くと、楓が「私の師匠。月影団の伝説で、私に月焔を教えてくれた人」と答える。雪菜が「会ってみたいな!」と目を輝かせると、蘭が「今はいないわ。噂じゃ任務で姿を消したって」と静かに言う。楓が「今夜、黒鴉が電柱を設置するらしい。初めての本格任務だよ」と決意を固め、「桜姐なら、私たちを信じてるはず。行くよ!」と号令をかけると、6人が頷き合い、夜の街へ飛び出した。

倉庫街に着くと、黒鴉の麻薬電柱が不気味にそびえていた。陽菜が「電柱ぶっ壊すよ!」と小型爆弾を仕掛け、ドカンと爆音が響く。雪菜が「楓姉、援護するね!」とスナイプで敵の見張りを足止めし、蘭が素早く動き回って「雑魚は私が片付ける」と電線を切断。雫が「電柱は5本確認。あと4本よ!」と状況を伝えた。楓が「迅月、いくよ!」と月焔を飲み、風のようなスピードで電柱を蹴り倒していく。だが、そこに黒乃紫月が現れる。「月影団?笑わせるな」と闇月を飲み、全身が黒いオーラに包まれた。

楓が応戦するが、紫月の動きが速すぎて押される。陽菜が「うわっ、速すぎて見えない!」と転び、蘭が「油断したわね」とカバーするも、紫月の蹴りが全員を弾き飛ばした。雪菜が「楓姉、大丈夫!?」と叫び、雫が「闇月は麻薬ベースの覚醒薬。効きすぎると危ないよ!」と焦る。紫月が笑う。「お前たちの焔なんて、私の前じゃ子供のお遊びだ」。ピンチの中、影から声が響いた。「楓、私の月焔だ!」。藤堂桜だ。陽菜が「えっ、誰!?」と目を丸くし、蘭が「桜…師匠?」と呟く。

桜が剛月を手に持つ。「任務で姿を消してただけだ。お前らを見捨てるわけねぇだろ」。過去、桜が楓に月焔の使い方を教えた記憶が蘇る。楓が「桜姐、生きてたんだ!」と驚き、桜が「当たり前だろ。私が育てた弟子だ」と剛月を渡した。陽菜が「師匠カッコいい!」、雪菜が「やっと会えた!」と笑顔を見せ、雫が「急いで!月焔の効果はあと3分!」と急かす。楓が「桜姐、私もやれるよ!」と迅月を飲み直すと、桜が「月影団の底力を見せろ!」と叫び、2人が連携に入った。

楓の迅月が風のように紫月を翻弄し、桜の剛月が鉄壁の防御で攻撃を跳ね返す。陽菜が「電柱あと2本だよ!」と爆弾を投げ、蘭が「隙あり」と素早い突きで敵を撹乱した。雫が「紫月の動きが鈍ってる!」と解析し、雪菜が「今だよ!」と正確な射撃で援護。月焔の光が夜を切り裂き、電柱が次々倒れる。戦闘は派手だが残酷さはゼロだ。紫月が「まだ終わらん!」と反撃するが、月影団のチームワークが上回る。陽菜が「逃がさないよ!」、蘭が「詰めね」と冷静に、雪菜が「楓姉と桜姐、最高!」と目を輝かせた。

楓が「月影団の誇りだ!」と迅月で突進し、桜が「弟子の成長を見せてやる!」と剛月で紫月の攻撃を受け止める。陽菜が「これで全部だよ!」と最後の電柱を爆破し、ドーンと光が広がった。雫が「黒鴉の動きが止まった!」と確認し、蘭が素早く紫月の背後に回り、雪菜が「勝つよ!」と最後の弾を放つ。紫月が「黒鴉は…負けない…」と膝をつき、麻薬電柱の残骸が崩れる。

楓が息を整え、「やった…初めての任務、成功だね」と笑う。桜が「よくやったな。お前らなら大丈夫だ」と肩を叩いた。陽菜が「やっと終わったー!」と喜び、蘭が「まだ鍛えないとね」と微笑む。雫が「月影団は歴史の影で戦ってきた。私たちの絆があれば、どんな任務も乗り越えられるよ」と優しく言う。雪菜が「桜姐、また教えてね!」と抱きつき、6人が笑顔で手を重ねた。楓が「ありがとう、みんな」と静かに締め、夜空に月が輝く中、聖華女学院の屋上に戻る。

雪菜が「また任務あるかな?」と少しワクワクした声で聞くと、陽菜が「次はもっと楽なの希望!」と笑った。蘭が「油断しないでね」と突っ込み、雫が「でも、私たちなら何でもできるよ」と頷く。楓が「月影団の絆は強いよ」と皆を見渡し、桜が「次はお前らが引っ張れ」と背中を押した。月焔の光が消え、6人が笑顔で夜を見上げる。END



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