第一部までの主要キャラ紹介
・金木龍太
この作品の主人公であり見た目は高校生にしては幼さの残る童顔。ちなみの女顔と言う事で女装した彼は本物の少女にしか見えないほどのクオリティを誇る。高校入学からすぐに小学生時代からの付き合いであり想い人であった幼馴染である高華天音に一方的に縁を切られた挙句散々侮辱までされ生きる気力すら失っていた。しかし同じ高校である月夜愛美との出会いによって心を救われる。その後は幼馴染である天音から受けた心の傷も彼女のお陰で回復し交際関係に至る。しかし自分を裏切って以降から苦境に立たされた天音に対しての同情の気持ちが捨てきれずあろうことか彼女を許してしまう。その行為は彼を想ってくれていた恋人の愛美を傷つける行為でもあり危うく一番大切にしなければいけない人を失いかけた。しかし最終的には自分の持つ〝優しさ〟が〝甘さ〟である自覚を持ち天音とは完全に幼馴染としての縁を切った。そして最愛の人である愛美を生涯愛し続けると彼女の家族の前で誓った。ちなみに日頃から筋トレをしており華奢な見た目とは裏腹にかなり力を持っており細マッチョ体質。
・月夜愛美
この作品のメインヒロインであり龍太の恋人。高校生離れしたスタイルにツンデレ属性と中々癖の強い少女。過去に多くの男性から告白され続けてきたがその全員が自分の容姿が目当てで下心を何度も向けられて来て家族以外の男性に嫌悪感に近い感情を持つようになる。しかし何の下心もなく自分の窮地を救ってくれた龍太に一目惚れをして彼と距離を縮めようと奮闘し、最終的には交際関係に至る。だが自分よりも幼馴染の方に未練があるのではないかと言う不安から一度は彼の元から逃げ出してしまった。しかし龍太から誰よりも君を愛しており、そしてもう悲しませないと言われ、そして自分の親に生涯自分と添い遂げて見せると覚悟を見せられ彼の恋人としてもう一度共に歩む道を選ぶ。その後は自分の天邪鬼な性格を改善しようと出来うる限り素直な部分を見せるようになった。ちなみの女装姿の龍太の姿を見る度に鼻血を出して眼福と思っている。
・高華天音
主人公の幼馴染であり小学生時代から付き合いのあった少女。小学生時代は内気な性格の為によくいじめられていた。そんな境遇を救ってくれたのが龍太でありその件以降から彼とは仲の良い幼馴染関係となった。最初は彼に好意を抱いていたが次第に彼の持つ〝優しさ〟に付け込むようになりついには彼を自分よりも下の存在と深層心理で決めつけ、その挙句が自分から捨てると言うものとなった。その後も転落していく自分の境遇は龍太のせいだと思い彼に逆恨みをし続けた。しかし遂に自分が愚かだったと悟り彼に誠心誠意謝罪をし、そして最後は龍太と幼馴染の縁を切るべきと判断した。そうでなければまた自分は龍太の優しさに縋ると思ったからだ。停学明けではクラス内では白い目で見られ陰では陰湿な嫌がらせも受けている。だがこれは自分の招いた罰と思い受け入れ、そしてこのどん底から這い上がろうと藻掻いている。
・金木涼美
龍太の妹である中学2年生の元気で活発な娘。兄のことは慕っており『お兄ちゃん』と呼んで兄妹関係は良好。兄の恋人である愛美の事を本当の姉の様に慕い『愛美姉』と呼んでいる。幼馴染である天音の裏切りに対して怒りを抱いていたが今はもう全てが決着して根に持たないようにしている。ここ最近では兄も厳しくすべき時は自分にも厳しくなっており成長したと思う反面少し自分を甘やかしていた頃の兄が恋しく思っている。ちなみに愛美の弟が自分と同じクラスで犬猿の仲である月夜徹と知り嫌がっているような事を言っていたがその顔はどこか満更でもなさそうだと龍太や愛美の目には映った。
・金木陽抱
龍太と涼美の母。とても高校生の子供を持つとは思えないほどに若々しくどう見ても二十代にしか見えず、愛美が初めて出会った時もお姉さんと間違えた。とてもおっとりとした性格で口調ものんびりとしている。だが龍太が自分の恋人である愛美を傷つけた時はきちんと叱りつける母親としての厳しい一面も兼ね備えている。まだ龍太や涼美が幼い頃に夫が事故死してシングルマザーとして二人を育て続けて来た。
・月夜徹
愛美の弟であり涼美と同じ中学の同級生。学校ではよく涼美と口喧嘩をする関係で顔を合わせれば言い合っている。だが最初はうっとおしいヤツと思っていたが最近では涼美との口喧嘩をどこか楽しんでいる自分が居る事に気づき始めている。ちなみにクラスメイト達は二人が噛みつき合っている光景を見て内心で『お前等もう付き合えよ』と思われていると言う事を彼や涼美は知らない。
・安藤大知
龍太の幼馴染である天音を誘惑して彼女を奪った同級生。だが天音以外にも大勢の女性と関係を持っていた。最終的には彼の女癖の悪さは露呈して退学処分となって学校去る。その後は親からも見放され底辺生活をしばし送る羽目となった。だが彼が関係を持っていた女性の1人が暴力団関係の男であり、自分の女に手を出したと言う事でケジメを取らされる事となり攫われる。それ以降彼の姿を見た人間は居ない。