92話 続・ロザリアの勉強会
プンスコと怒るロザリアは、未だに五月蝿いハエを追い散らすのに全力投球だ。
「ロザリア様、ありがとうございます」
両手を胸の前で乙女の祈りのように組むシンシア王女とそれを見てデレっとなるロザリア姫。
――なんだコレ・・・
「コホン、と、とにかく初夜のお衣装をシフトドレスにするのかキャミソールとショーツのセットアップにするのか、ベビードールのかわいい系にするのか決めましょうよ・・・」
「ロザリア様、その3つの違いはなんですか?」
コテンッと首を傾げるミリアンヌ。
あまりの可愛らしさに全員がウッと来る・・・
「つ、つまりですわ、キャミソールはこのように丈が短くてショーツが丸見えになるんですの。ですので、こう男性としては脱がしやすいというか・・・」
先程から広げている淡紫色の透け透け衣装を両手で持ち上げるロザリア姫。
「「「・・・////」」」
更に衣装の山からミントグリーンのフワフワとした衣装を引っ張り出すロザリア。コチラは透けてはいるが、白い小花の刺繍が要所々々に可愛らしく入っている。
「次にベビードールは胸の下で布が切り替わるため広がるのですわ」
そう言いながらアンダーバストの位置の切り替え部分を指差す。
「あ、なるほどちょっぴり長くてお尻が隠れるわけですねキャミソールは切り替えがなくて狭いですね」
淡紫のキャミソールとミントグリーンのベビードールをマジマジと見比べる残り三人。
「そう、ですので男性が手を突っ込みやすいのですわ、着衣のままと申しますか」
クソ真面目に答えるロザリアのセリフにギクリと固まる三人組。
「「「あ、そういう////」」」
布の山からゴソゴソと光沢のある真珠色のシルクサテンで仕立てられた膝下丈程の衣装を引っ張り出すロザリア。
「そしてシフトドレスはキャミソールの長いやつです」
「大人っぽくていいんじゃないですかね」
「そうね。ワタクシもそれなら・・・」
至極真面目な顔で続くロザリアのセリフが・・・
「そして揃いのショーツがありませんので、ショーツ無しで旦那様をお迎えする訳です」
やっぱり固まる三人組。
「「「・・・・////」」」
なんですか貴女達、勉強不足ですよと言わんばかりのジト目になるロザリア姫。
「オフィーリア様もこんなにてんこ盛りに作らなくても良いのに・・・」
そう言いながら色とりどりの下着の山を見て、何処かのスナギツネのような顔になるミリア。
「選ぶ楽しみを味わってほしかったのでは? 親心でしょう」
親切心だと思ってウンウンと頷くリンダ。
「面白がってるだけなんじゃない?」
―― ロザリア、君。当たり。




