58話 ハイドランジアからの知らせ
グエンがトリステスの転移門を使い単身ルクス神殿に渡り、転移門を不正使用したシャガル王国の間諜が捕まり、ハイドランジア国王夫妻との謁見の機会を得た後でシンシア王女に再プロポーズをして返事を貰っい散々イチャコラして満足した後、自国に戻った日から1週間程が過ぎた・・・
文字にすると濃いな。(小声)
トリステス帝国の皇城の宰相の執務室から、仔熊・・・ ゲホン、シャルム宰相が飛び出し、そのまま走って真っ直ぐ廊下を突っ切ると外務大臣の執務室に突撃してきた。
書類を手に持ったまま部下の机の前に立ち、飛び込んできた宰相をポカンと見ている外務大臣。
「どうしました? シャルム殿?」
シャルム宰相の手には2通の魔法便が握られており、片方はハイドランジア国王からのもの。
もう片方はハイドランジア王妃からのものである。
「やった、やりましたぞ! シンシア王女と閣下と婚姻の了承がハイドランジア国王から届きましたぞ!」
ハンカチを目元に当て、涙ぐむ宰相。
「本当ですか!」
手元の書類を万歳の形で投げ出し、シャルムに駆け寄る外務大臣。
文官が呆れ顔で床に散らばった書類を拾う。
「こちらが国王陛下からの魔法便で近く婚姻式の希望日程の書状を送るとなっておりますぞ」
「おおおお」
「そしてコチラが例の、」
「例のアレですな」
「そうです、我ら『くっつけよう会』の会報ですぞ」
「ふおおおおお~! 早速皆を呼びましょう! 至急会議室を抑えよ! 重要会議だ! そんなもん後だ後!」
書類を拾っていた文官が執務室から慌てて走っていった。
案外、ユルイ国なのかもしれない・・・
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「フィリップ国王陛下が了承したのか?」
演習場で訓練の指導をしていた皇帝グエンの息子、第2皇子であるゲオルグが驚いて振り返る。
「宰相閣下が第1会議室においでいただくようにとの伝言で御座います」
侍従が封書になったメモをゲオルグに渡すと、それを受け取りさっと目を通す。
「うわー、2歳違いの母親か・・・」
複雑な顔をしながらメモを封筒に戻し胸ポケットにしまうと、先導する侍従の背中を追いながら
「親父の粘り勝ち? いや、ここに居たときも満更でもないって感じだったよなぁ・・・」
ブツブツとこぼしながら付いていく。
それを演習場の柱の陰からじっと見ているロザリア姫。
「何だろ、気になる・・・・」
コッソリ兄に付いていくのであった。
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