トイレ
トイレの個室に入っている時である。
「コンコン。」
個室のドアをたたく音が聞こえた。
「コンコン。」
「コンコン。」
「コンコン。」
その音は、だんだんと自分の入っている個室へと近づいていった。
「コンコン。」
「コンコン。」
「コンコン。」
どうやら、隣の個室まで来たようだ。
「・・・。」
しかし、それからというものドアをたたく音が聞こえてこない。
――どこか空いているところに入ったのかな・・・。
ふと、上を見上げると、長髪の男が私を眺めていた。
にやりと笑った。
あけましておめでとうございます。
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