どーでもいい
君にとって
あたしのこれは
どーでもいいんだ
あたしがどれだけ
苦しんでいても
あたしのこれは君には感じられないんだ
笑うなよ
他人事みたいに
あたしのこの
ズタボロになった心臓を取り出して
見せつけてやれたらいいのに
そうしたら
君もきっとわかってくれて
そのあたたかい胸の中で
あたしの小さな頭をたまごみたいに孵してくれる
ふと
君のあたたかい胸の奥にある
君のあたしよりズタボロな心臓が見えた
気がして
あたしは頭を離すかもしれない
あなたのあたたかい胸から
そして下を向いて
謝るだろう
ごめんなさい
君とあたしは別の人間
君とあたしは別の肉体
そうだよね
わかるわけないもんね
テレパシーもないのに
ごめんなさい
だからあたしは心臓を取り出すかわりに
心臓によく似たリンゴを描いて
君に見せた
君がそれを見て
泣いてくれても
笑い出しても
気持ち悪がっても
あたしには
どーでもいい