「設定集」八罪悪一覧
八罪悪とは、人類が獲得した七つの罪とそれとは別の罪一つの具現した姿、全部で八つあり、特定の条件が揃うと八つの内一体が出現し、自らの罪の赴くままに人類を蹂躙する。
「傲慢」ピルガメス
別名ギルガメッシュ、古代メソポタニアを統べた王であり、恐らくはこの時代最強の英雄、神と人間の混血であり、ある程度の権能を使える。
民を苦しめ自らの力に慢心したことから、死後は七つの罪の一つである「傲慢」に成り果てた。
武器は世界全体の母と呼ばれるティアマトを打ち倒した乖離剣、原初であり最強の神を殺したその一撃は、いとも容易く世界を抉り壊す。
「嫉妬」(ジャック・ザ・リッパー)
『切り裂きジャック』と呼ばれるシリアルキラー、女性五人を殺害したとされ、その死体は無残にもバラバラだったんだとか。
狂気的な笑いを放ち、目につく人々を惨殺するその姿はまさしく悪と言えるが、なぜ「嫉妬」の罪なのかは分からない。
武器はただのナイフ、だが侮ってはいけない、精神面や戦いにくさでは八罪の中でも随一である。
この八罪が出現すると世界全体が有毒な霧に包まれるんだとか。
「憤怒」(スルト)
北欧神話に置いての巨人の王、炎に包まれた体を持ち、歩いた後は焼け野原になるんだとか。
自らを生んだ世界を憎み恨み、憤ったことから「憤怒」となった。
武器はただでさえ大きい身の丈の三倍もある炎の大剣、その長さは天地を繋ぐほど、重さは国一つ程、もちろん強度も半端ないので壊すことは不可能、単純な破壊力だけなら「傲慢」の乖離剣にも及ぶ。
「怠惰」(ノア)
『ノアの大洪水』で有名な人、愚かな人類を救うことを諦めたことから、大いなる怠けとして「怠惰」となった。
実際、本人はそこまで八罪を獲得する資格は無いのだが、それを後押しした神々の力が強いため「怠惰」となった。
武器は無いが、この八罪が出現した7日後、必ず『ノアの大洪水』が起こる。
だがこのノアは八罪の中でも最も弱い、何故なら七日の猶予があるからだ、普通の八罪なら僅か2日で世界を滅ぼすのだから。
「色欲」(ゼウス)
ギリシャ神話最強とされる神、雷霆であるケラノウスは宇宙をも焼き尽くし、他の八罪とは比べ物にならないほどの破壊力を持つ。
ギリシャ神話でもあるようにこの神は不貞(浮気)が多く、見境なく女を犯すという事から問答無用で「色欲」の罪を被った。
武器は様々だが、有名なのは万物を切り裂くアダマスという鎌と、宇宙をも焼き尽くすケラノウスだ。
「強欲」(チンギスハン)
一時期ではあるがあの中国をも支配下に置いた国家創建の英雄。
モンゴルからは神と崇められており、当時国を次々に手中に収めるその欲から「強欲」の罪を被った。
武器はかつて共に戦ったモンゴルの戦士たち、無限に出てくるその様は洪水の如く、質より量とはよく言ったものだ。
実はそんなに強くも無く、「怠惰」と同じく八罪の中では弱い方。
「暴食」(フェンリル)
北欧神話に置いて主神オーディンを食い殺した魔狼、神々を食い殺し、最後には雷神トール(一説によれば全能神)に撃たれた。
巨大な体躯はまさに化け物、顎の力は全てを砕き、爪は全てを切り裂く、野生の缶と本能だけで動くため、厄介さと俊敏さでは随一である。
神々を食いまくったことから「暴食」に当てはまり、神々にとっては宿敵のようなものである。
「不信」(???)
不明、全くの不明。
『大アルカナ』である「戦車」襲撃時とほぼ同刻に出現し、まだ存在していた「色欲」と「憤怒」を破壊し、八つ目の罪として認識された。
姿は一度も顕現しておらず、本当にいるのかどうかも不明、何故罪の名前が「不信」なのかも不明。
ただ分かることがあるとすれば、「不信」は八罪の中でも最強と言われていた二つの罪を、秒殺したという事だ。