are you HENTAI?
「待ちなさぁあああああああああい!」
「たあああああああああああすぅううううううけぇええええええてぇええええええええ!」
顔中涙まみれで町中を全力疾走している二人、ジャックとシンリだ。
シンリは何処から出してきたのか、地下アイドルが着ていそうな服を両手にジャックを追いかけていた。
勿論、こんな萌えキュンな服を着るほどジャックはお人よしではないし、第一ヨダレを垂らしながら荒い息で追いかけてくるHENTAIなんぞ、誰も近寄りたくないに決まっている、むろん私(作者)もお断りだ。
建物などの障害物を炎剣で蹴散らしながら、ジャックはとにっかく逃げまくる。
「何なんだよぉ!私が何をしたんだよぉ!」
「別に悪い話じゃないでしょぉ!?可愛く生まれてしまった自分を恨むのねぇ!」
げぇあっ!悲痛な叫びが連合国中に響き渡る。
無論シンリに悪意はない、あるのはただただ善意、可愛い女の子をもっと可愛くしたいだけだ、逮捕されるのは間違いないが。
まあなんにしろ、この女性は黒い感情ではなく白く純白の「愛」でこんなバk・・・・・失礼、思いやりのある微笑ましい行動をしているに過ぎない。
「もうやだぁぁっ誰か助けてうわぁぁぁん!」
「なんで逃げるのよぉ!」
・・・・・・・・・・・エゴイズム(ボソッ)