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鬼航り  作者: 灯些季
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外の世界

[外の世界]


 夜の砂漠をクレハとイブキは歩いて行く。

 クレハにとって初めて足が囚われて動きづらい経験である。今は風が吹き荒れていないが外の世界では砂が舞い視界が悪くなることもあるらしい。

 どうやらオアシスという池と少しの木が生えている過ごしやすい所に行き仲間の鬼と合流する事になっているようだ。

 あらかじめドームに忍び込んでから2日後に会うと決めていたらしい。

 それではもし決めた日にちまでにクレハが来なかった場合は困るのではないかと聞けば決めた日にちから一日待ち来なかったら諦めるそうだ。

 携帯電話とか通信機はないらしい。

 そういえばイブキの服装は昔の資料にあるような格好だと思う。着物というのだろうか。ただ資料で見たものよりは動きやすそうだと思った。やはり姿は自分たち人間と似ているが文明は全く違うのだと感じた。


 かなり歩いているため体は疲れているがそれ以上に追ってこられないか、未知の世界を進んでいることが気掛かりで気持ちは高ぶっている。

木が砂漠の一部に密集しているものが見えてきた。どうやらそこが合流する場所であるオアシスのようだ。

これからイブキが自分たちの、鬼の郷に行くと言ってきた。

 自分が敵対している所に行くことになるのだと気づくと大丈夫かと心配になってきた。

 しかし行く当てのないクレハはそこに行くしかない。

「そんな顔するな。とって喰いやしねぇよ。その代わり条件がある」

「条件?」

「身体検査をさせてくれ。人間は身体のあらゆる所に武器を仕込んでいると聞いているからな。」

「は?」

 イブキの話によると代々長老からドームにいる人間という生物は華奢な見た目に反し過剰に武装している油断も隙もない者たちと伝えられている。


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