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地球防衛少女  作者: まさひろ
博多防衛少女
32/46

佐藤忠信(改定)

 忠信が来てくれたことは非常に大きい。単に戦術面で楽になると言うだけでなく、伊勢に丸投げしているまつりごとの補佐も任せられる。そして何より相方の吉野の能力なら本国との通信が可能となる……予定だった。





「なに?出来ない?」

「いえ、正確には準備に時間が掛かると言う事です」

「うむ?予定では八正と吉野さえあれば何とかなる話ではなかったのか?」

「いえ違います。正確には現地の通信設備と八正を私が同調させて連絡を行う予定でしたが」

「この世界の通信設備では駄目なのか?」

「はい、最新の業子通信とまでは高望みはしていませんでしたが、量子通信ですら研究段階のレベルです、それを組み立てるのに暫し時間が掛かります」


 うむ、牛若が珍しくなにか難しい話をしている。そしてさりげなくこちらの世界の科学力についてディスられている気がする。そして賢い俺はあえて突っ込まない事を選択する。多分聞いてみたとしても三行で収まらない系の奴だ。


 ともかく、彼方の世界とは最低でも2段階ほど技術的ブレイクスルーが遅れているらしいと言う事ぐらいは分かる。だが、出先の設備を当てにする作戦にしては少し乱暴じゃないのか。そんな事で文句言われても知らんがなとしか言いようがない。


「ええ、真一様の言い分はごもっともでございますが、それが我々の探知技術の限界でして……」


 なる程、以前牛若が適当に言っていたが。やはり平行世界の観察なんて馬鹿げたものは彼方の世界でも出来たばかりの技術らしい。将来的にはもっと詳しく下調べをしてから移動することが出来るかも知れないが、現時点では奇跡的につながった縁らしかった。


 しかし、そう考えると尚更乱暴な任務に牛若達は放り込まれたと言うことがわかる。それと同時に彼方の世界でGENがもたらした被害も想像できると言うものだ。いや、GENの被害に対しては実害としてこちらの世界でも体験中だ、現在は散発程度で収まってくれているが、タカが外れてしまったらどうなる事か想像を絶する。なにしろ対応手段が牛若達しかいないのだ、下手しなくても地球規模で激変が起きてしまうかもしれない。


「分かった、取りあえず吉野は本国との通信に全力を尽くしてくれ」

「全力とは、何処まで全力でございますか?」

「ん、あーそうだな、訂正する。こちらの世界にあまり迷惑を掛けない程度の全力だ。その程度については伊勢に確認してくれ。今の所この世界の奥に一番入り込んでいるのはあ奴だ」

「はい、了解いたしました」


 と、吉野さんは柔らかな笑みで牛若の命令に答える。しかし、もし牛若の訂正が無ければ何処まで全力でやるつもりだったのだろう。なにしろ彼女はこの世界のネットワークを掌握している様な人だ。何げなーく、今のさりげないやり取りで世界の危機が回避されたんじゃないんだろうか?

 そう思いながら、彼女を眺めているとにっこりとほほ笑みを返された。あっこの人もしかしてとんでもなく危険な人かもしれないと、一人静かに背に汗を流した。





「しっかし、お前は戦闘以外では結構グズグズなんじゃないか?」

「むっ!何をおっしゃいます主殿」

「いや、さっきの通信の話だって肝心なとこ忘れてたじゃねーか」

「はっはっは、某は戦の天才と言われてはおりますが、万能の天才と言う訳ではございません、もちろん至らぬ所はございますが、それを補い合う為に複数で動いているのでございます。

 なによりこの作戦は兄上がこしらえたもの、それの何処に不安がありましょうか」


 あれ?ヤバイな、もしかすると頼朝さんは全知全能の神様の類かもしれない。だがもし、万が一そうでなかった場合、この小娘は本物の本物だ。さっきの台詞は全くの本気で言っている、ヤバイってレベルじゃない。

 ぐるんと、継信さんの方へ顔を向ける。するとあの野郎は全力で顔を背けやがった。馬鹿野郎!誰が此処まで牛若を放って置いたんだ!末期じゃないのか?取り返しがつくのかここから!?

 次に忠信さんの方を向くと、非常に申し訳なさそうな顔が見えた。それをジト目で眺めていると、彼の自白が始まった。


「いえ、牛若様の戦の才に関しては正に天才と言う他ありません」


 その言葉に対し、えへんと胸を張る牛若、違う、そうじゃない。


「その才の輝きは……えー、色々な影を消してしまうほどの輝きでございました」


 だから、放って置いた、若しくは手が付けられなかったと。相変わらず無い胸を張る牛若を片目に俺は心の中でため息を吐く。


「けど、改めてそう聞くと。継信さんも忠信さんも伊勢さんも、よくこの作戦に参加する気持ちになりましたね」

「はっ、なんだかんだ言って俺は唯の好奇心だよ。未知の世界があるんだぜ?燃えるだろ?」


 継信さんはそう言って、太く笑った。


「そうですね、私も牛若様ほどではありませんが私も頼朝と牛若(おふたかた)を信頼、そして敬愛しております。それに世界の危機に対して力を尽くせと言うのならば、喜んでこの身を捧げるだけでございますよ」


 忠信さんはそう言って、静かにほほ笑んだ。


 はっ、相変わらず硬てーんだよテメェは、と夕日が差し込む部屋で継信さんが笑って悪態をついていた。


頑張ってフラグ建築中


10連一発アキレウスゲットッ!!


とはいかず、20連で☆4ZERO

呼符2枚で何故かベオウルフさんが来てくれました、宝具レベル2


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