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作者の夢シリーズ

作者の奇妙な夢見語り-呪いの話をしよう-

作者: そら猫豆

昔から奇妙な夢を見続けており、1人で温めていても退屈なので書いていくことにしました。

死んでから誰にも見られないで終わってもつまらないので、誰か1人でも見て貰えれば面白いアイデアが生まれるかもしれないと他力本願ではありますが期待も込めております。

意味不明な箇所が多々あるかとは存じますが、その辺は皆様のご想像にお任せ致します。

 まず大事なことから始めろ。

 私はこの数日間呪いの日常的な世界にいた。

 そこはいわば…私たちの住む

 地球と変わらなかった。


 違いがあるとすればそこは地球じゃないってことくらいさ。


 私たちはそこである種の呪いを受けた。


 致命的な呪いだ。

 必ず死ぬという呪い。

 そこにいた人の寿命については知らない。

 でも、その呪いは強力で友達が悲劇的な死を遂げた。



 私がこうして筆をとっているのは呪いの正体が実は自分自身が持つ強力な力だという事に気がついたからだ。


 私はそこで彼らと共に呪いをうち消そうと足掻いた。


 私が知っている時点で呪いは全員にかかっていたからだ。


 で。向こうの呪いはヒントを与えた。

 私たちにだ。私にではない。


 私はあくまで、向こうの世界の住人だから異世界の観測者に過ぎない。


 見ていたら私は彼らが携帯に準ずる卵型携帯を手に入れた。

 昔の先輩の私物だそうだ。


 そこにはヒントがあった。

 暗号だ。

 それを解けば呪いが無くなるというような。


 俺にはどうしても助けたい女の子がいた。

 笑えるだろ。俺童貞よ。

 その子も呪いでもうすぐ理性を失って傷つけるだけの存在になろうとしていた。


 呪いは人を傷つけたいという衝動に駆り立てるらしい。


 そして自らも滅びる。


 私はこの世界の呪いとは少し趣きが違うと思った。

 だってこの世界の呪いとは病気と違うから。

 けど、その世界の呪いは病気そのものだ。

 しかも、一度発症したら止められない。

 本人の理性が消えるまで本人を苦しめる。


 私は最期の手段として神と呼ばれる幼いアホっぽい男の子を通して彼らに話しかけることができた。


 ちなみに呪いは個人に降り注ぐから私や携帯の共有化は呪いを怒らせるみたいだった。


 彼らにとって神とは私たち自身だった。

 当たり前かもしれない。私たちは彼らの物語の創始者だから。


 しかし、彼らは内なる働きでも外なる働きかけでもない方法で私に話しかけてきた。


 そのとき私は確信した。


 私たちの宇宙はフラクタル構造で、私たちの存在もまた誰かの心なんだと。


 私は彼らにそう説明して呪いに抗うことをやめさせようとした。

 なぜなら呪いの力は例え私の作った世界でも強くとても強く、強力な力だからだ。


 それは抗うことができないと思い込まされている力だから。


 私は彼らの仲間である女の子だけでも助けたかった。いつもの夢ならば私はそれで彼女を解放できた。


 しかしこの呪いに満ちた世界で果たして私の力が通用したのかどうかはわからない。

 すでに私の体として動いていた彼からの接続も途切れたからだ。また呪いの病気に蝕まれようとしていた。


 呪いを深くしてはいけない。

 神の力は無数にあるが、この世界特にあなたの神は自分より高位の自分に他ならない。

 神は唯一でもあり、多神でもある。

 しかし、神はいつもあなたを見ることができない。


 この世界もまた呪いの世界で、その大いなる力によって、神の力が阻まれるからだ。


 決して死を呪ってはいけない。

 人生を呪ってはいけない。

 他者を呪ってはいけない。

 苦痛を呪ってはいけない。


 愛する者の理性を少しでも残したいのであれば。

 愛する者の苦しむ姿を見たくないならば。

 誰も呪うな。


 そして、私の中にいる私に呼びかけよ。

 この世界を創造し、この世界を外から司る存在に。


 さすれば望みは可能性の中で叶う。


 忘れるな、この世界は全て一つ。フラクタルなのだ。


------------


 仲良し3人組がいた。

 私はずっとそれを目で追っている。

 私の存在は? と聞かれれば、無いとしか言いようが無い。

 なぜならば私は今、夢を見ているのであり、彼らはその夢の登場人物に他ならないからだ。


 男の子と女の子が2人。

 そのうち女の子の1人が病気で入院することになった。


 入院している女の子は仰向けに寝かされてお腹を抑えて「痛い」と口にしていた。


 それがそもそも呪いの始まりだった。

 女の子はどうしてお腹が痛くなったのか?


 私は想像してみるが、わからなかった。ただ1つ言えることは女の子にはこの世界を憎む理由があった。

 それは自分だ。

 女の子は他人を排除したいと願っていた。

 そう願う内にそう願っている自分に心を奪われていた。


 彼女は憎しみの虜となり、その病を腹に抱えていた。

 私には分かる。彼女は助からない。

 なぜかというと、彼女はそう考える自分を知覚出来ていないからだ。


 病は何故起こるのか? それは宇宙という心の外にある自分には見えているが、宇宙という心の内にある自分には見えない感情が引き起こしている。


 女の子はどうして自分がこんな目に遭わなくちゃいけないの――と嘆いていた。

 友達だった2人はもう1人の友達を誘って私にお参りに来た。


【どうか、あの子を救って下さい】


 私は困ってしまった。

 彼女は救えない。

 救えないことが分かりきったもので、私は彼女にしてあげられることが何一つなかった。

 それくらい彼女は自らで自らを呪縛している。


「あの子は救えないよ」


 私はそう言うしかなかった。

 その声に絶望する3人。


 彼女はなぜ呪いなどという力に囚われたのか。

 それは、彼女が何かを憎む力を解放したからである。


 私はその世界に別れを告げると自分の心の中に彼らを感じた。

 確かに私は彼らの世界を自由に出来た。

 けれど、自由に出来ない呪いという力も感じていた。


 目覚め、不意に知覚する。

 この世界もまた皆の心の内であるのだと。

 この世界の外側には皆がまたいて、その世界もまた皆の心の内なのである。


 宇宙の外側には自分がいる。

 一体誰がそんな事実を信じるだろうか?


 けれども、そう考えると色々納得がいく。

 私たちはどこから来たのか? という問いに対しては自分の心から来た。と答えるのが最も自然だからだ。

 私たちの命は全て動物も虫も魚もすべてがその心から現れる。


 だから呪いの力を使ってはいけない。

 その力は自らを破壊し、外なる神の自分との接続を絶つものである。


 多次元理論など知らなくともこの世界が多次元的であることはこれだけで充分に理解出来る。


 私たちは憎しみに支配されない限り消えはしない。

 なぜならこの地球があることもまた、心の業であり、宇宙は己自身の心なのだから。 


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