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偏差値70の救世主達  作者: 橋上誠
2/7

異世界

強い光がクラスメートを全て包んだ。


「なんだここは。」

クラスでもっとも体が大きく、いつもクラスの中心にいる大河でさえ、驚きの表情を隠しきれず呟く。


そんなの当たり前だ。自分の目の前で、あり得ないことが起これば誰だって動揺する。

さっきまで教室にいたはずがもうここは一昔前の教会だった。


「おお、皆様よくぞここへ!」


振り返るとそこには、ザ・神父って感じの服装を施した白ひげの老人が目を丸くして立っていた。


ハッとして久保田が口を開いた。

「あ、あの!ぼくたちはこれからどうなるんでしょう」


ゴホン。と1つ咳払いをして神父は語り出した。

「まず。この世界には7つの秘宝が存在します。

皆様にはその7つの秘宝を全て集めてこの世界の救世主となっていただきたい!」


「7つの秘宝?」

洋平は無意識のうちに聞き返していた。


「ええ、どんな形をしているのかは私も存じ上げておりませぬ。」


それにしても突飛な話すぎる!いろいろ聞きたい事が多すぎる。今のうちに聞いておこうと口を開こうとしたその時。


ものすごい揺れが教会を襲った。すると途端に神父は説明を焦り出した。

「それから!最後に1つ!みなさまの中で救世主たる者は1人!!レグルトの加護を」


とだけ言うと神父の体はみるみる透けて消えていく。


揺れはどんどん大きくなっている。ここ、崩れるんじゃないか?洋平がそう思った途端、

ガン!という音とともに天井の一部が崩落した。


「やばい!!はやくここから出るぞ!」大河の言葉を引き金に35人は動き出す。


全力ダッシュで階段を駆け上がる。階段の崩落を避けながら走る。走る!


階段を登っていたのはほんの数秒間、それが洋平にはとても長く感じた。光が見えてきた。外?ここは地下だったのか。そうほんの少しだけ安堵した。


ドン


何だ?ぶつかった?

前を見ると特徴的な赤みがかった髪が目の前に現れた。


「秋間!急に止まるな!てかなにしてんだよ、はやくここから出ないと!」


と言い放ち秋間を避けて走り出す洋平。


「そっちはだめだ。」


後ろからそんな声が聞こえた気がした。

振り向くと、立ち止まり目を出口方向に向けた秋間が立っていた。


「何してんだ!死にたいのか!」

秋間はそう反射的に叫ぶ洋平には目もくれず、一目散に階段を駆け下り始めた。


洋平が放っておけるわけもなかった。すぐに秋間を追いかける。

止まれ!とか戻ってこい!と怒鳴りあげても御構い無しに秋間は焦ったような表情で階段を降りていく。



教会のドアを蹴破って入っていく秋間はなんの迷いもなく先ほどの神父のいた机に向かって行く。


そして初めてこちらを直視する

「榎田、お前も来い!!」


本気で意味がわからない。

「なに言ってんだほんとに!」


「良いからこっちに来い!死にたいのか」


ガチな表情で言われると自分が悪いのかと錯覚してしまう。


死にたいのはどっちだよ!と心の中で強く思った。


「よし!頼むぞ。レグルトの加護を!」


秋間が唱えた瞬間2人の半径1メートル先の空間が歪み出した。

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