表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影 僕の路  作者: 洸仁
3/3

四日前 その二

〜回想〜  


  俺は学校に馴染めていなかった。

  

  今年から通いはじめた公立高校は、決して雰囲気の悪い場所ではない。

  この学区内では、最も学力の高い学校だ。そのため、この学区では、

  数多くの学生がここを目指して日夜努力している。

  

  そんな誰もが憧れる学校に入った俺は、本来なら喜ぶべきだろう。

  少なくとも、中学卒業前までなら、俺は大喜びしていたはずだ。


  中学時代の俺は、生徒会に所属し、学校行事にも積極的に参加する、

  『お祭り男』だった。


  そんな俺が変わったのは、両親の一言だった。

 

  【公立に落ちたら働け、お前にかける金はない】

  

  その言葉を聞いた時、俺は愕然とした。

  そして、恨んだ。俺を認めなかった両親ではなく、全てを奪った兄を・・・。


  その言葉を聞いてから、俺は自分の存在価値を探し始めた。


  そんなことを考えながら入学したら、暗い雰囲気がでていたのだろうか、

  誰も寄り付かなかった。


  さらに追い討ちをかけるように、雪華と兄貴が付き合っていると知って、

  兄貴への憎悪は増大し、そんなことを考える自分が嫌になっていった。


                            〜回想終了〜


  兄貴が出て行くと、思わずため息が出た。

  ここ数ヶ月、俺と兄貴の関係はボロボロだった。


  何をしても認めてもらえない。全てを兄貴は上回っていた。

  

  

  

  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ