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アルティメイトの紋章  作者: 柳生 叶
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森へ

ダンは鍵を使い古い扉を開けた。

その先には深い森があった。

ナーシャは、その森の放つ邪気にめまいを起こした。

倒れそうになったナーシャをダンがしっかりと受けとめた。

たくましい腕にかかえられ、ナーシャは顔を赤らめ、ダンの

「大丈夫か?」

の問いに

「ごめんなさい。」

と一言返すのが精一杯だった。

ダンに支えられながら、ナーシャは深い森を見つめた。その奥には確かに魔物の気配がした。

ダンはナーシャの細い肩を支えながら、

「ナーシャ様、朝を待つ時間がない。森へ入るが俺が必ず守るから、俺の後ろからついてきてくれ。」

ナーシャは、

「ダンを信じています。頑張ってついていきます。」

ダンは、

「では行くぞ。」

2人は森へ入っていった。


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