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恋のはじまり
秘密の通路を少し進むと、
キー、キー、キー、
何かが鳴いている。
ダンはオリオンを構え、ナーシャを下がらせた。
ダンの目の前に、ダンの2倍の大きさはある、
コウモリの魔物が現れた。
ダンは、即座に斬りつけ、ホーリーを唱えた。
魔物はあっさり消滅した。
ナーシャは、
「まだいるのかしら?」
「???」
ナーシャの背後から、骨だけの手がのびてきた。
「キャーーー」
ダンは素早くナーシャを自分の後ろにまわし、
スケルトンの魔物に一撃。スケルトンの魔物は砕け散った。
ナーシャはダンにしがみつき、
「怖かった、、、ありがとう。」
ダンは、
「まだ通路は長い。剣は抜いておけ。その剣は聖の力が宿っている。あの手の魔物は避けるはずだ。」
ナーシャは
「はい、わかりました。」
ダンは、
「安心しろ。俺が守るから。大丈夫だ。」
優しい目でナーシャに言った。
ナーシャは、ダンの心強い言葉と優しい目に、ドキッとした。
皇女のナーシャにとって、会ったことのないたくましい男性だから。