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集落の惨劇
森の出口には小さな集落がある。
ダンはサーシャに会う前に、この集落で戦闘になった際に必要なアイテムを調達していた。
集落が見えてきた。
サーシャを休憩させようと集落に近づいていくと、
集落から煙りが上がり、死臭が漂ってきた。
ダンはオリオンを構え、集落を覗きこむ。
そこには、あまりにもむごい光景があった。
集落の人々は、ひとり残らず皮を剥がされ、木々に吊るされ、血と内臓が垂れ下がっている。
ダンは、
「なんてことだ。なんの仕業か?」
サーシャが覗きこもうとするのを慌てて静止する。
「見るんじゃない。むごすぎる。俺の知っている魔物ではない。なにかとんでもないものの仕業だ。」
サーシャは皇女としてなにが起きているのか知らなければならないと思い、静止を振りきり、その光景を見た途端、気を失った。
ダンは倒れるサーシャを抱き上げて、集落をあとにした。