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朝霧兄妹と明香

リクエスト4ですよ!

今回は朝霧兄妹と明香のお話です☆

ピンポーン!


朝霧兄妹のいるマンションでインターホンが鳴る。


「お、来たみたいだな」

「うん、約束通りだね?」


裕樹は笑うと裕香を笑い合い、玄関へと向かいうので裕香も後をついて行く。

玄関を開けるとそこには銀色の長い髪にアホ毛がせわしなく動いている明香がいた。

かなり良い笑顔で二人を見て――。


「God kväll! ユーキ! ユーカ♪ お迎エに来マしタよ♪」

「あきかっか♪」


手を軽く挙げてにこにこ笑顔で声をかける明香の姿は浴衣のようだ。

明香の浴衣は花柄のピンク色の浴衣で帯は蒼色である。

そんな彼女の手にはカバンと巾着が握られている。

明香の頭の上にはあきかさんがおり、こっちも浴衣姿のようである。

ちなみにGod kväll!とはこんばんは!という意味だ。


「おう、待ってたぜ?」

「明香姉ちゃん、こんばんは♪」


笑みを見せて明香と楽しそうに話す裕樹と裕香。


「デは、裕香ちゃン。 お着替エしマしょウか♪」

「うん!」


明香が笑顔で言うと裕香は笑顔で頷いた。

そして手を繋いで居間にいき、カバンから小さめの浴衣を取り出す。

それを手に裕香を着せ替えさせる明香。

綺麗に浴衣を着せていく、不器用だと自分では言っているがそれほどではないのだ。

それに浴衣や着物は明香にとっては簡単に着せれることができるほどの腕前である。


「あきかっか?」

「俺は着替えないよ」


裕香が着替えているあいだはあきかさんと裕樹だけである。

その時にあきかさんが問いかけると彼は苦笑しながら否定する。


「あきかっか~」

「まあ、そういわずにって。 どこから男物の浴衣をだした!?」


のっそりと近寄るあきかさんを見て驚きの声をあげる裕樹。


「ユウ兄ちゃん、どうしたの?」

「次ハゆーきノ番でスよ?」


そんなやりとりをしていると浴衣に着替えた裕香と共に現れる明香。

ちなみに裕香の浴衣はオレンジ色で朝顔の花柄のやつである。


「いや、なんで俺まで着替えることに」

「エ? なンでっテ、お祭リにハ浴衣でスよネ?」


裕樹の疑問に不思議そうな顔をしながら言う明香。

純粋な即答というか、どこから仕入れたらそうなるのか裕樹にはわからないでいた。


「ユウ兄ちゃんも着よう?」

「あきかっか!」


裕香とあきかさんは裕樹も浴衣を着てほしいのか見上げている。


「キっトゆーきナら似合ウでスよ♪」

「と、言ってもなぁ」


そう言いながらにこにこ笑顔で明香が蒼色の浴衣を見せる。

裕樹はその浴衣と裕香を交互に眺める。


「セっカくノお祭リなンでスよ?」

「わかったよ。 でも、手伝いはいらないからな?」


明香がそう言いながら裕樹を見つめると折れたように答えた。

さりげに手伝いはいらないと宣言する裕樹。


「エ~! ユーキも着せタいデす!」

「いいから、裕香と待ってて」


不満げに言う明香をなだめて浴衣を受け取り、部屋へと歩いていく。

それから暫くして明香が裕香の髪を整えていると裕樹が浴衣に着替えて歩いてきた。


「わあ! ユウ兄ちゃんカッコイイ!」

「最高でスね! ワタシの目ニ狂イはナかっタでス♪」

「あきかっか♪」

「サンキュー」


裕香と明香とあきかさんは裕樹の浴衣姿を見て褒める。

ちょっと照れくさそうに裕樹は言った。


「ジャあ行キまショう!」

「おー!」

「あきかっか♪」

「元気だねぇ」


明香の音頭で裕香も手をあげてあきかさんも手を挙げる。

それを見て微笑ましげに眺める裕樹。



近くの神社に明香達は向かい、花火が見える特等席へと裕樹達を連れていく明香。

そこには椅子が用意されてあり、そこに座る裕樹と裕香。

その隣に明香とあきかさんが仲良く座る。


「こんな場所があるとはな」

「気ニ入っテくレまシた?」

「うん、すっごく気に入ったよ!」


打ち上がる花火を眺めて裕樹がつぶやくと明香は笑顔で問いかける。

裕香は笑顔で答え、それを見て満足げに笑う明香。


「明香、ありがとうな」

「Var så god! ユーカが気ニ入っテくレたラ嬉しイでスかラ♪」


裕樹がお礼を言うとにっこりと笑い流暢なスウェーデン語で返すと言った。

それから暫く打ち上がる花火を眺めていることになった。

参考になるといいのですけど(汗)

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