朝霧兄妹と響
リクエスト3なのです!
「あ、裕樹くんに裕香ちゃん。 買い物?」
「ああ、そうだけど。 響は?」
「響お姉ちゃん、お久しぶりです!」
ショッピングモールにてにこにこ笑顔で近寄る響に裕樹は答えて問いかけ、裕香は礼儀正しくお辞儀をする。
「ボクも買い物だよ♪ 裕香ちゃん、お久しぶり♪」
「珍しいな、逆方向に行かずにこれるとは」
「そういえば……」
にこにこ笑顔で言う響を見てぽつりと裕樹はつぶやいた。
裕香も疑問をもって響を見つめる。
「くじゅ~!」
「お、くじゅーか。 もしかしてお前が案内していたのか?」
「わ、可愛い~♪」
「可愛いでしょ、ボクのぷちなんだよ?」
と、ここでくじゅーが真っ白い羽で飛んで現れて裕樹の肩に乗って鳴くと裕樹は首をかしげて問いかける。
裕香は愛らしい姿に目を輝かせると響は得意げに笑う。
「くじゅじゅ!」
「そうか、ご苦労様だな」
頷くように鳴いたくじゅーの頭を優しく撫でる裕樹。
くじゅーは嬉しそうに目を細めている。
「ユウ兄ちゃんは、言葉がわかるんだね」
「裕香ちゃんも時期にわかるようになるよ♪」
裕樹を眺める裕香を見て優しく微笑みながら言う響。
「そうだよね!」
「うん、くじゅーも使い魔みたいなもんでもあるからね」
笑顔で言う裕香に響は笑みを見せて頷いた。
「なあ、響。 せっかく会えたんだしさ、一緒に買い物しね?」
「ユウ兄ちゃん、ナイスだよ!」
裕樹はくじゅーを撫でつつ問いかけ、裕香は嬉しそうに裕樹を見つめる。
「ボクも? うん、一緒でいいんなら構わないよ」
「くじゅ~♪」
響はきょとんとしつつも笑顔で頷いた。
くじゅーが羽を動かしながら楽しそうに見つめている。
「じゃあ行くか! ……ところで、何を買いにきたんだ?」
「ボクの服だよ。 なにかいいのあるかもしれないからね」
裕樹はそう言うと裕香の手を引いて歩き出すとふと、思ったことを問いかける。
響は裕香の手を握りながら隣を歩いて笑顔で答える。
ちなみにくじゅーは裕香の頭上に乗っていた。
「じゃあ、私の服も見てほしいな!」
「ボクでいいんならお安い御用だよ♪」
裕香のお願いに響は笑顔を見せながら言った。
「よかったな、裕香」
「うん! 響姉ちゃんに洋服を見てもらえるなんて嬉しいよ♪」
裕樹が裕香に声をかけると裕香は本当に嬉しそうに笑った。
その様子を優しそうな視線を見つめる響。
「くじゅじゅ~♪」
「くじゅーちゃんも選んでほしいの?」
くじゅーが裕香に声をかけると裕香は目を丸くして問いかける。
くじゅーは笑顔で頷いたのを見て裕樹と響を見上げる裕香。
「ボクはいいと思うよ? ね、ユウユウ」
「珍妙な呼び方するなよ。 でもま、いいと思うぜ?」
響は裕香の頭を撫でて笑いながら裕樹を見て言うと苦笑しながら裕樹は言った。




