平行世界のわたし達!
「あ、どうも」
「こちらこそ!」
「ふわ~……こうも違うもんなんだね」
どうもみなさん、現在、目の前にいるのはファンタジー世界のドワーフである私とハイエルフの私がいる。
身長と見た目も似ているけど髪の色はと瞳の色だけはどうやら違うみたい。
外来、エルフは身長が高いはずなんだけど、どういうわけこちらの私はハイエルフだから背が低いみたい。なんでハイエルフだからって聞いても彼女自身もわからないみたい。
「身長も同じなんやね」
「ややこちらのほうが小さい気がするで」
深紅ちゃんにクリムちゃんがなにげにひどい。
深紅ちゃんとクリムちゃんもあんまりかわらないよね。
クリムちゃんは狼獣人という種族みたいで深紅ちゃん自身も驚きを隠せないと言ってたけど。
あんまり変化ないのは気のせいかなぁ。
「実際あって見るとこうも違うんだなぁ」
「そうみたいだね。 なんで、こうも違うんだろう?」
「そういうお約束というものでもあるのかな」
私と二人のトゥラーシュちゃんは感慨ぶかげにそう呟いている。
どちらも耳が尖っていることから見間違いしそうではあるけど。
そういえば、エルフとドワーフって仲が悪いというらしいけど、この二人をみているとそうとは思えないかも。
クリムちゃんの場合狼の耳が頭の上に生えていて狼の尾がお尻のあたりから生えている。
ふわふわもこもこで触れてみたくなるなぁ。
「口調は一緒のようやね」
「まあ、平行世界の自分やからな」
深紅が言うとクリムは特に気にした様子もなく言う。
「わ、わたしはうさぎと猫なんでしょうか?」
「そ、そうみたいですね」
「おんなじ自分に出会えるなんてこれは不思議です」
みなもちゃんは自分と似た存在の兎の獣人さんと猫の獣人さんに囲まれていた。
どちらもみなもちゃんにぴったりなのは自分でも驚いていたっけ。
「わたし、綾菜~!」
「わたしはリアラだよ~♪」
「わたしは、ミライなのだぁ~♪」
綾菜ちゃんはおんなじ長身のエルフさんと天翼族と仲良く会話しているみたい。
綾菜ちゃんが3人もいるってこんな感じなのかもしれない。
性格も似ているようでにこにこ笑顔だなぁ。
「ボクは猫みたいだね♪ よろしくね?」
「にゃおん♪ なんてね☆ もちろんだよ」
響ちゃんは同じ同一存在である猫の獣人さんと挨拶をかわしている。
響ちゃんはどの存在でもマイペースみたいだね。
どうしてこうやって出会えるかはわからないけど、この時だけ時空がつながったようなことを言ってた気がする。
パラレルワールドだから場所によっては種族に変化があるみたい。
特に私と綾菜ちゃんとみなもちゃんに関してはそうなっているみたいなんだよね。
まあ、多分作者の悩みより決まらないからというのもあるんだろうなぁ。
ひとまずは平行世界の自分と会えてわかったことは背と性格に変化がないってことくらいだね。
あと、バストも……だけど。




