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エルフの少女

どうも、ただいまとまどいが止まりません。

だって、気づいたらファンタジーの世界にいてしかもエルフの少女になっていたのだから。

普通エルフは背が高いことで有名ですけど、わたしの場合は違っていて身長が低くて胸が大きいという特異体のエルフになっていたんです。

なんで転生したかって聞かれるととある時に急に熱をだしてうなされるはめになってそれからいわゆる前世の記憶が蘇ったからなのさ。


「どうした、リーラ」

「なんでもないよ、おとうさま」


不思議そうに問われて笑顔で頷く私。

私は小さい頃から身体が弱くて寝込むことが多かった。

それは体内にある魔力が大きすぎる為だったらしく、でも、成長するにつれて魔力も安定してきた。

なので、今はお披露目の会場にいるわけなんだけど。

どこを見てもエルフだらけで、慣れてない私はお父様の服を掴んでしまう。

やっぱり初対面のエルフ達に見られるというのはなれにくいみたいだ。


「大丈夫だよ、お父様もちゃんと側にいるからね」

「う、うん」


そう笑顔でお父様は微笑んでくれるけど、緊張がほぐれるのは難しい。

小心者だからというのもあるし、生まれてから今までベッドで寝込んでいたんだからどうしてもそうなる。


「恥ずかしがり屋だな~、そんなところも可愛いくて見せたくないほど。おっと、大丈夫だ。 

一度外に出れば慣れるさ!」

「そ、そうだよね! な、慣れるように頑張るよ!」


お父様に励まされて壇上の上からみるけど、うっと、青ざめて怖くなる。

そんな私を見て苦笑いするお父様。

ごめんなさい、慣れるまではかなり難しそうですっ!

と、とりあえず深呼吸して!


「り、リーラ・アストティーゼ、です。 よ、よろひくおねがいしまひゅ!」


自己紹介をしている中で噛んでしまうわたし。

なんでいいところで噛んでしまうんだ、わたしィ~~っ!!


『可愛いっ~~~♪』


という大きな歓声が聞こえてきた。

う、うるさ!うるさすぎるよ~っ!!

コンサート会場で立つの人の気持ちもこんな感じなのかな?

今日はわたしの5歳の誕生日でそれではじめてのお披露目なのです。

まあ、5歳まで魔力が安定しなかったのが原因なんだろうけどね。

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