特別外伝 ホワイトデー?
今日はホワイトデー。
意中の人からの想いを今度は男性がお返しするというイベントである。
外国では女性が男性に想いのお返しをするイベントになってはいるが。
まあ、このさいそんなことはどうでもよいことだ。
さて、そんな日常でのイベントを見に行きましょう。
「ほい、つぐみ、芹」
「……(ありがとう、りゅうくん♪)」
「ありがとう、お兄ちゃん♪」
龍星がホワイトデーなのでクッキーをつぐみと芹香に手渡している。
嬉しそうに受け取るのは手作りだからだろう。
「ふんぬぅ♪」
「せりかっか~♪」
「ないない♪」
りゅーさんも手作りのホワイトコーティングしたチョコを渡している。
どちらも嬉しそうな笑みを浮かべて受け取り、中身をあけて食べている。
「つぐみ、つぐぴょん、これは僕とあっきーからのホワイトデーのお返し」
「わぁ、ありがとう!」
「みゅ~♪」
秋斗がそう言って手渡すと嬉しそうにつぐみとつぐぴょんは笑って受け取る。
「みなも、ホワイトデーのお返し」
「あ、ありがとう! ヒーくんっ」
「うおわ!? ちょ、みなもっ///!」
秀久が笑顔で近寄ってマカロンが包まれたものを渡されると嬉しそうに笑って抱きついてしまった。
嬉しすぎると秀久限定に抱きつくようになってしまったようだ。
「わうわう!」
「みぃ~♪」
飴交換してお互いに笑顔で飴を食べているしゅうやんとみなちゃん。
耳と尾がせわしなく動いているので幸せなのがわかりやすい。
「レイナ、マカロン好きなんだって? ヒデと澪次から聞いたからやるよ」
「当夜、ありがとうっ!」
当夜はそういってマカロンがはいった箱を渡すとレイナは嬉しそうに笑って抱きついた。
ちなみに当夜とレイナは美男美女なので視線が注がれるのはいうまでもないだろう。
「響、でかいクッキーでいいのか?」
「いやいや、僕がでかいチョコ作ったからっといって流牙もでかくしなくていいんだけど(汗」
「くじゅ~?」
天然な流牙のホワイトデーのお返しに苦笑しながらも受け取る響。
でかすぎるクッキーを呆然とみているくじゅー。
「はい、ひばり♪ ハッピーホワイトデーだよ」
「ありがとう、カズくん」
「ひよ~」
和明が笑顔で手渡すとひばりも笑顔で答える。
ひばりの片からこばりが顔を覗かせている。
大きさからみるとケーキなのだろう、ホワイトコーティングされているのかもしれない。
「やっぱり、プリンだよな~☆」
「綾香、ホワイトデーなんだからさ、別にプリンじゃなくていいでしょうに」
にこにこ笑顔でプリンを大事に持っているのを見て苦笑する鷹久。
それでも嬉しそうに笑っている従姉妹を見て嬉しくないわけがないだろう。
「澪次~! 光一くん! これ、お返しのホワイトデーや☆ んで、これがおかんからの」
「随分もらってきたね」
「すごいな、持たれられても平気なのか。 澪次は」
「私からも先輩たちにホワイトデーという名のお返しです」
深紅にもたれられても平気そうに受け取る澪次をみて驚きを見せる光一。
そして深紅に連れてこられた歩美も笑顔でホワイトデーのお返しの飴を渡す。
ちなみ深紅のはバスケットにはいったアップルパイとホワイトチョコケーキである。
はたして、彼らに食べきれるのだろうかとおもうほどの量だ。
「深紅、これは作りすぎじゃない?」
「え~、会長も手伝ってくれたのに」
「そういうことは言わなくていいのよ、まったく」
澪次の言葉に深紅は不服そうに言うと霜月が呆れたように歩いてきて溜息をついている。
まあ、そんなこんなでホワイトデーは無事に終了したのだが。
妬みの視線が光一と秀久らに送られているのは言うまでもないだろう。
つぐみもみなもも意中の人にしか興味がないのをわかっているだろうに、それでも諦められないのだろう。
ちなみに秀久はつぐみと芹香にもホワイトデーとしてお返しのクッキーを渡している。
もちろん、つぐみと芹香も喜んで笑みを見せて受け取った。
なお、芹香は秀久を抱き寄せて頭を撫でていたが。




