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特別外伝 ぷちとひな祭り?

「うん、これで準備はいいかな」

「ちらし寿司もできたし」

「ケーキも準備完了だしね」

「おかずとして唐揚げなども用意したで♪」


つぐみ・みなも・ひばり・深紅は笑顔でテーブルに並んでいる料理を見て満足気だ。


「ひな祭りか~、日本に来たときにその行事を聞いて着物を用意したけど、誰も来てくれなかったわね~」


エリザはしょんぼりしながら椅子に座っていた。

なぜ、彼女が落ち込んでいるかというと、城の主なので好き勝手に動かれては困るとメイド達に言われた為である。


「レイナに着せたらえぇやん♪」

「ちょっと、深紅。 どうしてそうなるの~」


深紅の発言に頬を膨らませるレイナ。

彼女達の関係は本当の姉妹のように仲が良いといってもいいくらいだ。


「ないない~♪」

「やで~♪」

「わきゅ~♪」


着物を着せてもらって手を繋いで万歳しているつぐぴょんとみっくーとしろしろ。

まあ、メイドさんが気をきかせてぷち達に着せているのだが。

城に雛人形とはあるいみシュールだが、ぷち達の笑顔をみるためならどうということもない。

それがエリザの信条であり、澪次達に楽しんでほしいという気持ちも含まれているのだ。


「おしっ! これでかなり賑やかになったな~☆」

「そもそも綾香が提案したことだからね」


満足気に頷く綾香に鷹久が呆れた様子で溜息をついていた。


「夏目ちゃんが考えてみんなで用意したものだから、手際よく飾り付けもできたな」

「…………(ぷちちゃん達もかなり喜んでいるみたいだよ♪)」

「みんなが協力的だったから早くできたしね」


龍星がつぐみと肩に載せつつ言うと芹香はカメラでぷち達を写真に撮る。

そんな彼女の頭に龍星が飼っている黒子猫が乗っていた。


「うむ!」

「ふんぬぅ!」


まだまだ、料理を作り続けているぷちAさんとりゅーさんのコンビはキッチンにいた。

すばやい手際で作り続けるが、これを全て食べれるのだろうか。


「あの二匹はほんと規格外だよな」

「そうだね、いくらなんでもあそこまではできないし」

「ねぇ!」

「に~」


料理の様子を見ていた当夜と秋斗は苦笑を浮かべながら会話していた。

とーやんとあっきーはというと運ばれている料理を見て談義しているようだ。

ちなみに秋斗の頭の上にはアメショの子猫がいるが、気づいているのだろうか。


「えらい豪勢な料理の数々だよな」

「そうですね、デザートも並べられてありますし」


光一と歩美は長いテーブルに並べられる料理を見て呆然としていた。


「まあ、ぷちAはんが張り切っとるからというのもあるで」

「何者なんだよ、ぷちAさん(汗」

「謎に満ちているのはせりかさんとあきかさんだけかと思っていったんですけど」


近くにきた深紅に苦笑を浮かべる光一と歩美。


「ゆいちゃん、なんで丸太で人形を作ってるのさ(汗」

「だぜ!」

「ゆいちゃんもかなり規格外かも」

「そうね、私もそう考えてしまうわ」


澪次がゆいを見つけて近寄ると、つぐみの木彫り可動式の人形とみなもの木彫り可動式の人形があった。

どこか得意げに胸をはるゆい。

レイナと霜月は得意げなゆいの頭を撫でてつぶやいた。


「ちらし寿司にひなあられか、色々用意されてるな~」

「どれもみんなの手作りなんだけどね」

「ひよ~♪」


和明がつぶやくとひばりはにこにこ笑顔で近寄る。

腕の中にはこばりがおり、自分も手伝いをしたと言っているようだ。


「ヒーくん、ひな祭りが楽しい日になるね♪」

「ん? そうだな、こんなに大勢いるからそうならないことはありえないだろ」


みなもが笑顔で近寄ると秀久は笑みを見せて頭を撫でてやる。

目を細めるみなもは気持ちよさそうだ。


「なんで、俺まで」

「いいじゃん、りゅーが♪ みんなでわいわいしようよ」


溜息をついている流牙の腕を掴んで笑いかける響。

彼女はとっても楽しそうに寄り添っているようである。


「くじゅ~♪」

「み~♪」

「わうわう!」


どたどたと走り回る3匹もとても楽しそうに見える。

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