ぷちとクリスマスイヴ
クリスマスですからね!
「くじゅ~♪」
ぱんぱん、とクラッカーを鳴らすくじゅー。
とても楽しそうに笑っているのでよほど嬉しいのだろう。
ちらほらと紙吹雪が部屋に蔓延していく。
「じゃあ、ツリーの飾り付けでもしようか♪」
「みんなでてわけして飾るんだよ?」
つぐみとひばりが集まっているぷち達に声をかける。
「ないない♪」
「みゅ~♪」
「ひよ~♪」
「わきゅ~♪」
「だぜ~♪」
つぐぴょん・つぐちー・こばり・しろしろ・あやっぺが両手をあげて返事をかえす。
「じゃあ、葉につける飾り付けをしようで♪」
深紅が電球や装飾を見せてぷち達に渡す。
「なぁ~♪」
「の~♪」
「み~♪」
ののちーとるるなとぷちみなもが葉の装飾を飾り付けしていた。
「届かないところは土台で飾ろうな♪」
「ダンボールでもいいんだけど、それだと危ないしね」
綾香がそんなぷち達の手伝いをしている。
鷹久はぷち用の土台を用意して近寄る。
「やで~♪」
「やでやで~♪」
「ひよ~♪」
こばりとみっくーとみーちゃんはモールをツリーに巻きつける。
「次はケーキだね♪」
「みんなでフルーツを飾ろうか♪」
つぐみとひばりは焼き上げたスポンジを見せながらぷち達に声をかける。
丸くカットされているスポンジを更に横にカットして、それぞれに生クリームでデコレーション。
これにはぷち達もさらに楽しそうである。
生クリームはチョコとバニラを使用して、デコレーション。
「わうわう♪」
「みぃ♪」
しゅうやんとぷちみなもが楽しそうにスポンジケーキにデコレーションをしている。
「かっか~♪」
「あきかっか♪」
「ふんぬぅ!」
せりかさん・あきかさん・りゅーさんはフルーツを切り、それを盛り付けていた。
キウイ・みかん・いちごというフルーツの盛り合わせのケーキができあがっていく。
「チーズケーキも作ったけど、みんなで食べきれるかな」
「どうだろう……無理そうなら配る?」
みなものつぶやきにつぐみは首をかしげながら答えた。
「大丈夫だろ、その分は俺も食べるし」
「まあ、シュウなら食べきれないなんてことはないよね」
秀久が会話が聞こえていたのかそう告げる。
親友である澪次はそんな彼の言葉に苦笑を見せる。
「だぜ!」
「ゆい、今度はつぐみとひばりのケーキ型なのか」
「どうやったらあんなふうにできるんでしょうね」
どこかで自慢げにケーキを見せるゆいに龍星は苦笑を浮かべる。
晃希もゆいの鉄パイプでどうやったらできるのか、それが謎でしょうがないようだ。
「みゅみゅ~?」
「ないない!」
手作りの赤白靴下をもってつぐぴょんとつぐちーはなにやら会話をしていた。
どうやらプレゼントはなにをもらうかという内容のようである。
「……(サンタクロースになにかお願いは考えれた?)」
そこへ芹香が笑顔で近寄りながら尋ねると。
「ないない~」
「みゅ~」
どうやらプレゼントの内容が決まらないようでしょんぼりしているようだ。
そんな二匹を抱っこして頭を撫でる芹香は口をひらく。
「…………?(そんなに落ち込まなくてもいいんだよ? 決まるまで時間はあるんだからね)」
と、にこにこ笑顔で靴下をもつぷち達を眺めて声をかける。
「しろしろはどんなのがよいですか?」
「わきゅ~♪」
「そうですわね、みんなとずっと一緒にいたいですわね♪」
晃希が膝のうえにいるしろしろに聞くとにこにこ笑顔で笑う。
白姫はそれをみて同意するように頷いた。
「しろちゃん、いい加減おろしてほしいんだけど」
「もうちょっとだけですの~♪」
そんな中でつぐみの声が聞こえ、視線を下ろすと抱きしめられているつぐみが。
つぐみ大好きなのはしろしろもだが、白姫も大好きだからこういう光景もよくあることだ。
「おし、ここは記念写真やな!」
「なあなあ、それよりさ! サンタの服とか、着ようぜ!」
深紅がカメラを構えると、綾香は笑顔でサンタ服を持ってきていた。
というか、いつのまに持ってきていたのだろう。
「着ないからね!」
「そうだよ! なんでそれ全部ミニスカなのさ!」
「で、できたらわたしも」
つぐみとひばりとみなもは着たくないようだ。
まあ、恥ずかしいという思いもあるからだろう。
「断っても無駄だぜ~♪」
「問答無用~♪ いくよ、芹ちゃん!」
「…………(ごめんね、つぐちゃん! ここは読者のためだよ!)」
綾香と響と芹香はサンタ服をもってつぐみたちに近寄る。
その前に、せりかさんがしゅたっと現れてつぐみ達にカーテンを下ろすと、またカーテンをあげてさっていく。
なぜか、彼女もぷちサンタ服を着ていたが。
「な、なんでいきなりこんな格好なの~っ?!」
「あ、あたしまで巻き添えにっ////」
「ひゃうわ//// は、はじゅかしいですっ////」
カーテンがなくなるとそこには胸元とへそがひらいたミスニカサンタ服に身をつつんだつぐみとひばりとみなもが胸元を隠して恥ずかしそうにしていた。
「「…………」」
秀久と和明は慌てて視線をそらしていた。
まあ、見たい気分ではあるが見るにみれないのだろう。
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