ぷちが雪だるまを作るようですよ
ちょっとだけ雪がふりましあ
「みゅ~みゅ~♪」
降り積もった雪の上で雪をいっこ丸めて地面を転がしている。
うさみみ帽子にコートで手袋をはめて楽しそうに転がしているようだ。
「やで~♪」
狐帽子にコートに手袋をはめてこちらも楽しそうに転がしているようだ。
狐のふさふさ尻尾を揺らしているあたり嬉しいのだろう。
「くじゅじゅ~♪」
こちらも雪玉をころころと転がしている。
防寒着にイヤーマフと手袋を装備して真っ白な羽が楽しそうに動いている。
「みんな、楽しそうだね」
「うん、雪がみれたらからというのもあるのかもしれないね」
つぐみとレイナはぷち達の様子を見て微笑ましそうに見ていた。
こちらの二人もコートとマフラー装備である。
さて、彼女達がどこにいるかというとエリザの住んでいる屋敷の庭にいたりする。
「深紅ちゃんの家広いね」
「うーん、レイナの家に比べたらまだまだな気がするんやけど」
ひばりの言葉を聞いても深紅は別に広くも感じていないようだ。
多分、義母と暮らしていて慣れてしまったのだろう。
「に~」
「みゅ~♪」
つぐぴょんのそばにはつぐみの幼なじみの工藤秋斗のぷちであるあっきーがいた。
頭の方はあっきーが巧に作り上げている。
「秋斗くん、ここに来てくれたばっかりなのに手伝ってくれてありがとうね?」
「あはは、これくらいならどうってことないから、気にしないで」
つぐみが隣にきてぷち達を見つめて並んでいる少年に声をかける。
彼があっきーの元である秋斗だ。
彼はちょっとした事情でこの街を離れていたが、戻ってきたのだ。
「み!」
「わう!」
違うところではみなもそっくりのぷちはしゅうやんに手伝ってもらいながら雪だるまをつくっている。
猫耳と尾をぴこぴこ動かしてみなもそっくりのぷちに狼の耳と狼の尾を揺らすしゅうやん。
二匹はとても仲良しなようで時にはころがり、時にはおいかけっこしていた。
「……ひーくん、ぷちって不思議だね」
「まあ、な……獣耳と尾が生えてるあたりはかなり不思議だよな」
雪よけに傘をさしながらみなもと秀久は苦笑を浮かべている。
この二人もまるで恋人同士に見えそうである。
「ひばり、大丈夫? この雪に埋もれないようにね?」
「……カズくん、それってわたしがこの雪に埋もれるとでもいいたいの?」
もっと別のほうではこばりとつぐぴょんとあっきーの行動に注意しながら会話する二人組。
和明の言葉にひばりがじと目で見つめると、視線をそらすのだった。
「わきゅ~♪」
「しろしろ、危ないですよ?」
「一匹だけで行動は駄目ですの!」
楽しそうに走り回るしろしろの後を追いかける白姫と晃希。
まるで子供を見守る夫婦のようだ。
「ぷちのみんな、おおいにはしゃぐな~」
「…………♪(ぷちAさんが降らしすぎな気もするけど、楽しそうだからいいか♪)」
同じようにぷち達の面倒を見ている龍星と芹香は傘をさしたまま目を細めているようだ。
「だぜ~♪」
「おお! でかいの作ったな! あやっぺ」
「いやいや、物量的に無理があるでしょ?!」
得意げな声に視線を向けると巨大な雪だるまが。
綾香はそんな彼女を見て褒めているようだが、鷹久はツッコミをいれる。
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