表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/187

雪の日帰り道で大雪な予感?

現実は雪が降ってないけど、やってみた。

ちらほらどこから大雪のような吹雪のような雪の中を学校帰りのなん組かのカップル?達が歩いている。

小柄で低身長な少女は恥ずかしそうにお手製うさみみ頭巾をかぶりなおしてうつむいてる。

なぜ、彼女がそんな行動をとるかというと、ひとりの長身の男性の左腕に乗せられているからだ。

まあ、身長がたわないからいろいろな試行錯誤があったんだろうが。

さすがに肩車のような状態も今の状態も恥ずかしく感じるのは低身長な彼女だけかも。

ただ、単純に肩車は彼女のある部分があたる為に断念みたいな感じだったりする。


「つぐみ? そんなんじゃ前が見えないぞ?」

「だ、だって……恥ずかしいよ~////っ!」


オレンジ色の傘を握りなおす女の子に青年が声をかける。

蒼い髪の前髪だけ赤く染めているのが蒼井雷といい、つぐみと呼ばれた女の子の彼氏だ。

傍からみたら小学生を連れ歩いているようにしか見えないのはつぐみゆえだろう。

黒いマフラーとコートを雷がしており、ピンクのカーディガンにコートを羽織っているのがつぐみ。


「と言われてもな~。 歩きづらいだろうし」

「うぅ、なにもこんな時に……大雪なんて降らなくても」


困ったように頭をかく雷につぐみは悔しそうに呟いていた。


「なにを恥ずかしがる必要があるんだ?」

「綾香はそういうことにきちんと気づいた方がいいよ」


そんな二人の隣を歩いているのがナチュラルシュガーコンビの綾香と鷹久である。

こちらもマフラーに帽子にコートで雪の中を腕を組みながら歩いていた。

さすが、本家本元というべきか、ブレないの二人である。


「??? なあ、澪次達はわかるか?」

「い、いきなりだね。 まあ、いいけどさ」


不思議そうな顔をしながら腕を組んで雪のなかをコートとマフラーをした状態で歩いている二人に声がかかる。

黒髪で長い前髪の少年が夜瀬澪次で隣にいるのはその相棒の深紅だ。


「うーん、腕の上なんてなかなかないことやからはずいんちゃうかな~」

「まあ、龍星さんの場合は肩の上か懐だもんね」


深紅は雷とつぐみを交互に見て言うと澪次は苦笑を浮かべる。


「ほらほら、秀久はきちんとマフラーする!」

「ぐえ?! おいこら! 何するんだ! 首がしまるだろうが?!」


その横でレイナに世話を焼かれる不憫―――上狼秀久がいた。

マフラーがずれているのをみてなおすつもりが、しめすぎたようだ。

まあ、これも恒例の彼の不憫によるものなのだが。

傍からみたらお似合いなのに、どうしてこうも空回りなのか。


「なんか、ある意味まるで夫婦みたいだよな」

「あ、あはは……。 レイナちゃんに振り回されてる感があるけどね」


その様子を見つめるひとりの少年――久遠光一とその幼なじみのみなも。

コートにマフラーというきちんとした冬装備である。


「やれやれ、つぐみも少しは慣れたと思ったんだけどな」

「……(仕方ないよ、りゅうくん。 こればかりは慣れるまでが時間かかるもんだからね)」


雷とつぐみの様子を見ていた認定カップルの二人――瀬川芹香と榊龍星。

つぐみと雷の幼なじみである。

ちなみに、こちらは肩載せで傘も芹香が持っているようだ。

途中で校内新聞部が来て写真を撮っていったのはいうまでもない。

なお、雷がロリコンなのでは?と今朝の学級新聞に書かれていたことでその新聞記者はどうなったかは誰も知らないのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ