秀久ラヴァーズ♪に質問!
「はい、どうも♪ みんなのお姉さんこと響だよ~♪」
「その助手の深紅やで~♪」
「マスコットの白姫ですの~♪」
どんどんぱふぱふ~!
楽しそうにどこかに向けて喋る3人。
テンションがかなり高いのはなぜだろうか。
「えっと?」
「オー! 楽しソうでス!」
「明香ちゃん、そこは喜ぶところじゃないような(汗」
突然の状況に戸惑うつぐみをよそにニコニコ笑顔の少女明香。
アホ毛がぴこぴこと左右に動いているのがわかる。
そんな彼女を見て声をかける涙目少女――みなも。
チャームポイントのサイドに云われた髪は愛らしさを感じる。
「はい、一番はじめに質問するのはご存知みんなのつぐちゃんこと雨宮つぐみちゃんでーす☆」
「聞いてないよ!? じゃなくて、なにその台詞は!!?」
響の発言につぐみは大いに驚いており、近寄る。
彼女としてはそんなふうに反応することに不思議に思っている様子だ。
「え、だって……。 みんなのつぐちゃんでしょ?」
「そうやな、保護者である龍星や芹香もそう宣言しとったで」
「わきゅ、つぐみおねえちゃんはみんなのアイドルですの!」
こてん、と首をかしげる響の隣で深紅はにこにこ笑顔で告げる。
白姫は嬉しそうにつぐみに抱きついてすりすりしていた。
「ふみゅ~……なにがなんだかわからないよう」
涙目でしょんぼりするつぐみに幻視のロップイヤーがへにょんと垂れていた。
さすが小動物3人娘の一人だけはある可愛さだ。
「さて、つぐちゃん達に質問だよん!」
「し、質問って?」
響のにこにこ笑顔につぐみは苦笑しながら尋ねる。
嫌な予感がしているのは気のせいだろうか。
「秀久のことどう思うてるんという質問がハガキできとるんや」
「そんなの聞いてないでしゅよ?!」
深紅がにこにこ笑顔で言うとみなもはツッコミをいれる。
明香は不思議そうに首をかしげるだけ。
「だって言ってないしね♪ さて、どうなのかな?」
「はいはーい♪ しゅーちゃんはね、とっても優しくてカッコイイナイトさんなんだよ~♪」
響が笑ってからマイクを向けると、突然割り込んできたのは長身で大柄な少女綾菜だ。
「……いつも思うけど、どこから割り込んでくるんやろ」
「たぶん、くじゅーが手伝ったのかも」
深紅の呟きに響は苦笑を浮かべる。
まあ、綾菜の正直な気持ちはかなり伝わってきているようだ。
「次ハ私デすネ! ヒデは私ニとッてカッコイイ騎士様ネ♪」
と綾菜ばりのにこにこ笑顔で答える明香。
まあ、彼女ならそう言うことはありえるだろうが。
なんともいえない空気があたりに漂う。
「まあ、明香ちゃんらしい答えだよね」
「そうやな。 あんまし考えてないやろうけど」
響と深紅は苦笑しながら明香を見てつぶやいた。
その隙に逃げ出そうとしているみなもとつぐみがいた。
「さて、どこにいくのかな?」
「二人も白状するんや!」
深紅と響に腕を掴まれるつぐみとみなも。
逃げ出すことができなかったようだ。
「な、なにがかな?」
「い、いいいいえましぇんよっ」
おずおずと聞き返すつぐみの隣で慌てるみなも。
まあ、明香みたいに言えるわけがないのが彼女達であることくらい深紅達にはわかりきっているが。
「言わないと終わらないよ?」
「う~/// た、大切な幼なじみだよ!」
「わ、わたしはしゅきなひとでひゅ////」
響に囁かれて恥ずかしそうに答えるつぐみとみなも。
ちなみに深紅はそれをラジカセに録音していた。
「はい、getやな♪ さーて、わんこにきかせてくるかな」
「「待って待って待ってー?!」」
どこかへ向かう深紅の後を追いかけるつぐみとみなも。
それを見送りながら響は苦笑する。
「はい、というわけで~♪ 今年から始まったオリスタラジオでした~♪
あ、ハガキがあればどしどし応募してね~♪ ばいばーい☆」




