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どうしてこうなったのだろうか?

やっぱり妄想?

「……どうしよう」

「ど、どうしましょう」

「なんで、こうなるのかな~」

「いや~、めんぼくないな☆」


とある保健室にて4人の少女は毛布をかぶり困っていた。

その毛布でなにやら動く動作が見える。いったいその動くものとはなんなのか。

それより、どうして4人の少女がここにいるのか気になる読者もいるだろう。

なので、回想しようと思う。


「……はぁ、奇妙な物だとはわかっていたけど。 まさか、こうなるなんて」

「ご、ごめんね。 つぐみちゃん、ひばりちゃん、綾香ちゃん」

「みなもちゃんのせいじゃないよ!」

「そうそう、まさかあんなトラップがあるなんてな~☆」


落ち込んだように言う小柄なちみっこい少女に謝る小柄な少女。

それを聞いて慌てるもうひとりの小柄でちみっこい少女と金色の太陽のような少女。


「で、でも……」

「ひばりちゃんと綾香ちゃんの言うとおりだよ。 みなもちゃんは悪くないんだから、ね?」

「それより、これをどうするかを考えないと」

「えー、このままでもいいじゃん☆」


涙目になっているみなもと呼んだ少女を宥めるつぐみ。

ひばりは自身に起きた出来事に溜息をついていた。

綾香が笑いながら楽しそうに言うと、じと目で見られる。


「そういうわけにもいかないでしょ」

「このままというのはあまりにも恥ずかしいもんね」


つぐみが呆れたように言い、ひばりも同意するように頷いた。


「けど、ひばりもつぐみもにあってると思うんだけど?」

「あ、綾香ちゃんも似合ってるよ?」


綾香はどうしてそこまで悩むのかがわからないようで言い、みなもは綾香を見つめて言った。

さて、ここで回想といきたいと思う。

なぜ、4人で固まっているかというと……遅くまで教師の手伝いをしていてそのお礼に飲み物をもらったのだ。

そこから飲み物を飲んだとたんに身体に異常がでて、慌てて保健室へと向かった。

さいわいそこには先生がいないので安心していると、ふと鏡に気になる光景が写っていたのだ。

気になる光景……それは獣耳と獣尾である。

つぐみ・みなも・ひばり・綾香にそれぞれ生えているのだから驚きの仰天騒ぎになったというわけである。

そして、現在進行形で困っているというわけだ。

ちなみに、つぐみとみなもは猫耳に猫尾という可愛い使用だ。

ひばりの場合も猫耳に猫尾で綾香の場合は犬耳に犬尾という可愛い使用に。


「どうやったら戻るかな」

「意識を集中したら戻ったりしねーかな?」


落ち込んだようにつぐみが言うと綾香は提案する。

それは考えたこともなかったが、果たしてそれでもどるのだろうか。


「なんだよ、その顔は」

「いや、だって……」

「あの綾香ちゃんがまともに考えてたから」

「わ、悪いと思うけど、驚いちゃって」


ぶすくれた顔をする綾香に苦笑いを浮かべるひばり・つぐみ・みなも。

まあ、楽しいことが大好きな彼女だからこそだろう。

ちなみに、ひばり・つぐみ・みなもの猫耳はぴん、と立ち、音を聞き分けているように思える。

猫の尾はゆらゆらとせわしなく動いている。

彼女に好意を寄せる男性がいたら、さぞ写真を撮りまくられていただろう。

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