ぷちAさん引率の動物園 その2!
しばらくして動物園入口に到着したぷち達。
ここにくるまでに色々お土産を渡されはしたが、なんとか順調のようだ。
これもぷちAさんの引率効果というものかもしれない。
「うむ!」
「はい、ぷち一行団体様ですね♪ どうぞ中へ~♪」
ゲート入口で待っていた受付のお姉さんがしゃがんでぷちAさんに視線を合わせてチケットを受け取る。
そして確認してから中へとぷちAさん達を案内する受付嬢。
ただ、あまりにもぷち達の愛らしさに愛があふれでそうになりはしたがなんとか耐えたようだ。
「ふむ!」
ツアーガイドの旗を振りながら、つぐぴょん達を先導するぷちAさん。
ちなみにうしろはりゅーさんがおり、注意しながら歩いている状況である。
つぐぴょん達はにこにこ笑顔で、楽しそうに歩いているようだ。
よほど動物園に行くのが楽しみだったのだろう。
「あ、みて! お母さん、ぷちがいるよ~♪」
「あら、ほんとね♪ きっと同じように動物園に遊びにきたのでしょうね~♪」
一人の子供が手を繋いでいる母親に声をかけると母親は振り向いて笑みを見せながら、のほほんと言う。
ほんのりとした空気が動物園に満ちるのはきっとぷち達の愛らしさによるものだろう。
まあ、中には動物よりぷち達をカメラに収める人が続出してはいるが……。
「みゅ~♪」
「ないない♪」
つぐぴょんとつぐちーはとても楽しそうに周囲を見渡している。
お揃いのうさぎさんリュックが二匹の愛らしさをさらに上げている為か、ぷちAさんとりゅーさんも警戒を強めている。
「の~」
「なぁ~?」
ぷちAさんから受け取った地図を眺めるののちーとるるな。
どこに行くのか気になるのだろう……。
それはどのぷちも同じなのか地図を見てわやわやと会話している。
「うむ!」
ぷちAさんがメガフォンを構えてぷち達に声をかける。
すると振り向いてぷちAさんに注目するのだった。
それを確認してから、ぷちAさんは地図を見ながらここへいくと示す。
「わきゅ~♪」
「やでやで!」
「やで~」
はしゃぐしろしろを宥めるみっくーとみーちゃん。
この二匹はしろしろがいきなり走り出してこけないように最新の注意をはらっているのだ。
さすが深紅を元にしたぷち達だけはあるといえるだろう。
「かっか?」
「あきかっか!」
せりかさんはあきかさんとなにやら会話している様子。
手にはスケブがあり、それに動物の絵が描かれているようだ。
どうやらせりかさんが描いて、それをあきかさんに見せながらここに向かうようだと伝えている。
「と~」
「みぃ!」
とおるんはみにょりに抱きつかれて歩きにくそうにしている。
そこへあきにょんとしゅうやんが来て……。
「にー!」
「わう!」
とおるんからみにょりをはがして、普通に歩くように注意している。
みにょりは不機嫌そうに二匹を見ているが……。
「るー! るるー!」
「んな!」
みーるとなっくんに注意され、連行されるように連れていかれた。
みーるとなっくんもとおるんの困り顔を見て来てくれたのだろう。
「とお、ぶじ?」
「とー」
こうが近寄り、声をかけるとげんなりした様子で応えた。
よほど、強く抱きつかれていたようだ。




