ぷち達が皆既月食を見た反応!
昨日あった皆既月食ネタを組み込みました。
つぐみ達は皆既月食をみる為に静かな高台のある屋敷に来ていた。
なぜ来ているかというとぷち達が見たがっていたからだ。
それで集まった人数だけで来ているのだが、思いのほか集まりすぎたようだ。
「……?(つぐちゃん、シートはここでいいかな?)」
「うん、いいと思うよ!」
「つぐみおねえちゃん、お持ちしましたの~♪」
つぐみに笑顔で声をかける芹香。
楽しそうにシートをしているのがわかる。
なんだかほっこりする光景ともいえるだろう。
後から白姫が笑顔を浮かべながら近寄って来て声をかける。
彼女の腕の中には双眼鏡やらがたくさんあった。
「ここまで喜んでくれと連れてきたかいがあるな」
「そんだけ楽しみだったんだろうな」
それを優しそうな視線で送る龍星も、食事を運びながらお手伝いの最中だ。
光一も招待されているので運ぶのや料理を作るのをお手伝いしている。
「くじゅ~♪」
「ないない~♪」
「やで~♪」
くじゅー・つぐぴょん・みっくーもよたよたと歩きながら荷物を運ぶのを手伝っているようだ。
にこにこ笑顔なあたり、手伝いができるのが嬉しいのかもしれない。
「つぐ」
「ぷちAさんもお手伝いありがとうね、すごく助かるよ♪」
重箱を置いているとうしろから声がかかり、振り向くとぷちAさんがおり、手にあるスイーツを渡してきた。
それを受け取りながら笑顔でお礼をつげ、簡易式のテーブルの上に置くと頭を撫でる。
ぷちAさんはどこか照れくさそうにしながら次のお手伝いへと向かった。
「いやー、ほんまに月は赤いんやな~♪」
「どこか、神秘的だよね」
にこにこ笑顔で笑うのは深紅と澪次の二人だ。
同じように手伝いしにきて、今現在は準備をすべて終えての観察中だったりする。
ちなみに双眼鏡や望遠鏡などでぷち達も観察しているが……。
「ヒデ、月ガ真っ赤かデすネ~」
「それはわかったから、くっつくな!」
明香はにこにこ笑顔で秀久にくっつきながら声をかけており、頬を赤らめて離れようとする秀久。
女性に慣れていないためにこうなるのはいつものことだが。
それでもめげずに抱きつこうとするのは明香だからだろうか……。
「あきかっかー!」
「やで~!!」
「くじゅ~!」
「ないないみゅ~♪」
「うむ」
「わう!」
「ふむ」
「です~」
だが、その時のことだった。
月を見ていたつぐぴょん・くじゅー・みっくー・こう・ぷちAさん・くお・みーこ・しゅうやん達が突然、一斉に踊りだしたのだ。
思わず目が仰天するつぐみ達。
月とぷち達にはなんらかの関係があるのだろうか。
「こ、光一くん。 ぷち達が月を見ながら踊ってるよ」
「あ、あぁ。 確か、前は吠えたんだよな……不思議だな」
光一の袖を掴むみなもは若干涙目になっていた。
そんな彼女の頭を撫でながら苦笑いを見せて、前の出来事を思い出す。
つぐみ達から聞かされて驚いたのはいうまでもない出来事が、現在起きているのだ。
「いったい、どうなってるんだ?」
「……(わ、わからないよう……)」
「しろしろたち、どうしてしまったんですの!?」
龍星と芹香と白姫も驚きを隠せない様子で困惑しているようだ。
ちなみに芹香と白姫は龍星に抱きついている。
「み、美桜さん……」
「よしよし、大丈夫よ~♪ 多分、一種のぷちたちのお礼によるものじゃないかしら」
不安そうなつぐみの頭を撫でる美桜はにこにこ笑顔で答える。
それを聞いてぷちたちに視線を戻すとどれも楽しそうに踊っているのがわかる。
「なあ、澪次」
「うん……今度調べてみた方がいいかもね」
深紅が澪次に言うと彼は頷いて調査しようという話になっていた。
しばらくして踊りが終わるとつぐぴょんたちはそれぞれお気に入りの人の膝に乗り……。
『もちゅもちゅ♪』
と、美味しそうにおにぎりをほおばっていたのだった。
「ちょっと、深紅。 なんで酒があるの」
「あ、やば……」
「深紅、はめを外しすぎだよ(汗」
澪次の素敵な笑顔を見て逃げ出す深紅。
それを見ながらつぐぴょんとみっくーを抱っこするレイナはそうつぶやいた。
なお、途中でつかまりお説教コースを深紅が受けたのは言うまでもない。
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