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学園都市

前作の改稿番のつもりです。

『ぷぉ~!』

「きゅい!」


声に気づいて起き上がると自分にそっくりのぷち騎士王と真っ白な子狐が膝の上に乗っていた。

どうやら起こそうと乗って、声かけをしていたのだろう。


「おはよう、ウルちゃん」


そのままのっそりと身を起こし、笑みを見せてから時計を見た。

目覚ましが鳴るまで、あと五分だった。

未だ目覚めぬ目覚ましのスイッチを切り、大きくのびをする。

ベッドから降りたその体躯は小さく、小学生の高学年程度であろうか?

長い茶髪に、大きな緑色の瞳の女の子。

そこまでならふつうに小学生の領域だ。

しかし、彼女の胸元に実る女の象徴たる果実は、メロンもかくやというボリュームがある。

彼女の名前はつぐみ。

雨宮 つぐみ。

春から私立尚和学園に所属することになるのだ。

誤字ではなく“高校一年生”となる。

その身長は、なんと驚くなかれ、138cmしかない。

小学四年生女児の平均身長並である。


「よし!」


そのちいさな体に気合いを入れて、つぐみはパジャマを脱ぎ捨てた。




雨宮家は父子家庭である。

つぐみが十歳の頃、彼女の母親は、彼女の目の前で何者かに刺されて血を吐いて倒れ、搬送先の病院で息を引き取った。

以来、多忙な父親に代わって雨宮家の家事を取り仕切ってきたのはつぐみだった。

はじめの頃こそ隣家の幼なじみの母に手伝って貰いはしたものの、いまでは立派にひとりですべてを切り盛りしていた。

洗濯を終え、夜遅かった父のための朝食を用意し終えたつぐみは、白いブラウスに紅いリボン。黄色い縁取りの入った黒のブレザーに赤いチェックのスカートという尚和学園の制服姿という出で立ちで玄関へ向かった。

長い茶髪を二つにわけ、ツインテールにゆわれており、太ももにかかるくらいの長さでゆらゆらと揺れている。左右のオレンジ色のリボンには鈴が付いていた。

ローファーを履いてつま先で三和土を軽くトントンと叩くと、静かに鍵を開けた。


「行ってきます」

「きゅい!」


つぐみは寝ているであろう父親に気を使い、小さな声で言ってそぉっと家を出た。


「うわ~! 桜が綺麗だな~」

「きゅいきゅい♪」


とつぐみは呟きながら心臓破りの坂前のバス亭まで来てつぶやいた。

暫くしてバスが止まり、中に入ると窓から桜を眺めて到着するまで暇をつぶしている。

 ウルはつぐみの首のうしろに乗っている。

バスが止まり、扉が開いたので降りて校門前に行くと、人影が見えた。


「おはよう! きみは雨宮くんだったかな」

 

浅黒い肌に、スーツ姿だが、その内に詰め込まれた、

針金の束ねたかような筋肉質の肉体は隠しきれない。


「はい、おはよーございます!」

「きゅい!」


と、笑顔で挨拶するのは低身長で小柄な体躯に大人な果実をもつ少女だ。

彼女の名前は雨宮つぐみ。

ちなみに目の前にいる男性は、尚和学園が誇る生活指導も受け持つ教師……桐原直人教諭だ。


「ああ、おはよう! 今年からよろしく頼むぞ」

「はい、よろしくお願いします!」


桐原教諭の言葉に頷いて笑顔を見せるつぐみ。


「入学おめでとう、これからよろしくね」

「はい、先輩に迷惑かけないように頑張っていきます!」


次に上級生からパープルのリボンをつけられ、入学パンフを受け取ると声ををかけられて頷く。

 そしてお辞儀をしてから上級生の案内についていく。

一応ぷろろーぐ的なものです!

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