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花粉症!

「くち!」


「みゃう~」


つぐみとつぐぴょんは春ということで花粉症にかかっていた。

涙がでるわ鼻水もでるわで薬をもらいにでかけているのである……。


「くちゅん! あ、つぐみちゃんれしゅ」


「へぷちゅん!」


その途中でみなもがみなちゃんを抱っこして歩いているところに出会う。

花びらがところどころに散っているのはなぜだろうか。


「くちゅん、みなもちゃんも病院にいくの?」


「くちゅ、ひゃい。 これはかなりきちゅいのれ」


つぐみが問いかけるとみなもはうなずいてティッシュで口元を抑えてマスクをなおす。


「へぷみゅん!」


つぐぴょんがくしゃみをするとぽん、と和菓子と洋菓子が大量に出てくる。


「くちゅ、また出てる」


「くちゅんくちゅん! それも驚きれしゅけど、なんでつぐみちゃん猫耳と猫しっぽでてるんでしゅ」


拾いながら言うつぐみにみなもがくしゃみしながら問いかける。


「ぷしゅん! わかんないの、なんでかでて」


ひょこひょこと猫耳がうごいているのを見て困った顔をするといかのように垂れる。

帽子をかぶりなおすつぐみ。


「これ、どこかくしゅん!おかしいれしゅよね」


とくしゃみしながら言うみなも。

つぐみもくしゃみしながらうなずいている。


「ふみゅ~」


「みゃう~」


目がかゆかゆで辛そうなつぐぴょんとみなちゃん。

とりあえず、ここにいては花粉がとまらないので病院へと向かうのであった。

そのまま病院へと赴いていると、つぐみはぴたり、と止まり。猫耳をぴこぴこと動かしていた。


「あ、おにいひゃんだ!ぷちゅん!」


「くちゅん、にゃんでわかるんれすか(汗」


つぐみの発言に驚くみなもをそのままに走り出して、龍星の背中に飛びついてすりすりと猫のように甘えるつぐみ。

つぐぴょんもつづいてりゅーさんに飛びついて甘えているようだ。


「ひゃやいれす」

「みゅ~ん」


なんとかあとを追いかけて到着したみなもとみなちゃん。


「龍星しゃん、その狼はなんれしゅか?」


「あ、これ? なんかわからんけど秀久が花粉症でくしゃみしたらこうなった」


と、つぐみとつぐぴょんを懐にいれながら笑顔で言う龍星。


「にゃー、つぐちゃん。おそろいだね」


「うん、おそろい!」


芹香に頭を撫でられて嬉しそうに笑うつぐみ。


「わぷちゅ! つぐみおねえちゃんかわいいでしゅの」


「わきゅん!」


おなじくくしゃみをする白姫としろしろ。

犬耳が出ているのはつぐみと同じ仕組みなのだろうか。


『みなさん、ここにいましたか』


ダンボールを被った香が近寄る。


「がうう!『その声は夜桜か!』」


きゃんきゃんと吠える秀久をなんとなく撫でるみなも。


『たらしはうるさいです。 花粉症に効く薬を調合したのでためしてみてください』


といって、手渡すのは大きな丸薬である。

みるからにとても苦そうだが。


「つぐみ、ほら」


「あーん」


龍星に飲ましてもらうと苦そうな表情をする。

それはもちろんつぐぴょんたちもだった。


『これをしばらく飲んでください、一日で効果あるものではないので』


「がうう『いや、それくらい作れるだろ』」


『たらしがすぐもどるのは面白くないですから』


秀久の言葉にきっぱりと言い放つあたり辛辣である。


「じゃあ、帰ろうね」


といって、秀久をだっこする芹香。

とたんにおとなしくなるのはお姉ちゃん効果なのかもしれない。

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