新たなぷち!
新ぷちの登場でい!
「ひよ~」
「みぃ!」
てくてくと紅葉を見ながら歩く二匹。
こばりとみなちゃんは仲良く手をつないで歩いているようだ。
ここで、みなちゃんが立ち止まり、こばりも止まると視線をたどる。
ある兄妹に似ていることに気づいたようで。
二匹は笑顔で近寄る。
「グルル・・・」
「・・・みゅー」
二匹に気づいたようで、兄と思われるのぷちがじっとこばりとみなちゃんを見ている。
警戒のいろがあるいようだ。裕樹と容姿が同じで竜の角に赤い翼をもっている。
「ひよ~、ひよよ」
「みぃ!」
警戒をとこうと話しかける二匹。
そこでふと、思いついたのがバッグからお菓子を取り出すことだ。
みなもとひばりの手作りクッキーを兄妹ぷちに渡す。
「グルルル」
じっと交互に見つめる不愛想なぷち。
その後ろで隠れているように二匹を見つめるぷち。
よくみると猫又のようである。
「「あむ、むぐむぐ」」
みなちゃんとこばりはクッキーを食べる。
幸せそうな笑顔で食べているのがぷちに分かったようで。
同じように食べ始めるとおいしいのか、翼やしっぽを動かしているのが見えた。
「みぃ?」
「ひよ、ひよー」
みなちゃんとこばりは二匹を見て相談ごと。
どうしましょうかという内容のようである。
こばりは、そうですねぇ。と言い、裕樹や裕香ちゃんに預けましょうと言った。
「みぃ!」
「ガウ?」
みなちゃんに声をかけられて首をかしげるぷち。
「ひーよ、ひよ」
「みゅ~」
こばりはもう一匹に声をかけているようだ。
それからしばらくして、みなちゃんたちは仲良く歩き出した。
「あら、みなちゃん。こばりちゃん、散歩? 後ろのはお友達ね」
「これもっていきな」
「また、来てね」
歩くたびに声をかけられて荷物を持たされるみなちゃんとこばり。
それを見て驚きをかくせないぷち兄妹。
しばらくして目的地へと到着し、こばりがステッキをとりだしてインターホンを鳴らす。
「は~い。 って、あれ? みなちゃんとこばり?」
「どうしたの? そんなに荷物をもって」
すると出てきたのは朝霧兄妹だった。
二人とも二匹が持つ品数に驚いているようだ。
「みぃ!」
「ひよ~」
こばりとみなちゃんは画用紙を取り出して見せる。
それを見て納得して、苦笑を浮かべる。
「ところで後ろにいるのは?」
「みみぃ!」
「ひよよ」
身振り手振りで裕樹に説明する仲良しぷちず。
画用紙で文を書いての説明もあるので理解はしやすい。
「なるほど、迷子のぷちな」
「それで、仲良くなったから二人を引き取ってほしいんだね!
いいよ、みなちゃんとこばりの頼みだから!」
納得する裕樹は己のぷちを眺め、裕香はにこにこ笑顔である。
「みぃ♪」
「ひよ♪」
ありがとうとお辞儀をするこばりとみなちゃん。
「ところで、名前は」
「みぃ!」
画用紙を見せるみなちゃん、そこにはゆーきと書かれていた。
「ひよ~」
こばりはゆーきの後ろにいるぷちの頭をなでてからプラカードを掲げる。
そこにはゆーかと書かれていた。
「なるほどな、よろしくな。 ゆーき、ゆーか」
「よろしくね♪」
そう二人が笑顔で言うと、ゆーかはゆーきの背中に隠れたままでチラ見し、ゆーきはじーとみてからそっぽむいた。
「ひよ!」
「ガウ」
こばりに注意されるゆーきの光景はひばりに叱られているようにも見える裕香であった。
「みぃ」
「みゅー」
みなちゃんはゆーかを背負うとゆらゆらと揺れている。
あやしているのかもしれない。
「どっちも・・・・よくある光景だな」
「こ、ここまでじゃないもん!」
裕樹が苦笑しながらいうと裕香は否定していた。
ゆーき(朝霧裕樹のぷち)
竜の角に赤い翼をもってて、最高1m、持続時間5分の制限内で空が飛べる
ぷち1人分くらいなら一緒に飛べるが、頻度が高いのがゆーか(多分、ぷちの中で初の兄妹)
ぷちたちの中では無愛想で、小動物チックな雰囲気は出さない。
声は『グルルッ、ガウ』
ゆーか(朝霧裕香のぷち)
2本の猫の尻尾をもってて、猫耳もち(モデル:猫又)
通常よりも小さいぷちの為、ぷちたちの妹的存在
人見知りで恥ずかしがり屋の為、よくゆーきの背に隠れてて、それ以外はみなちゃんかこばりと一緒にいる。
声は『……みゅー、みゅー』