光一、深紅とみなもと仲良くデートとしゃれこむ?
光一が深紅とみなもとデート?です!
とある賑やかな繁華街で、黒いズボンにYシャツ姿の光一は噴水の前にいた。
足元には彼、愛用の武器やらがあること以外は普通の光景といえよう。
「やで~♪」
「そんなにはしゃぐと転ぶぞ?」
光一の周りをはしゃぐみっくーが飛び跳ねている。
その様子を微笑ましげに眺める光一。
この光景を見た周りの人達はこう思ったであろう、子供を見守る父親みたいだと。
「光一くん、お待たせや♪」
「は、はひぃ……遅れてごめんなさい、光一くん」
そこへ二人の美少女が現れた。
まず一人目は水色の背中あたりくらいのロングヘアーでつり目の緑色の瞳。
服装はデニムのパーカに赤いTシャツに蒼いジーンズ姿である。
みなもの服装は、ワンピースみたいな格好である。
少し恥ずかしそうに手をこすりながら光一を見つめる。
「いや、そんなに待ってないから焦らないでいいぞ」
と笑顔で答える光一は特に気にした様子もないようだ。
彼の腕の中にはみっくーが抱っこされており、おとなしくしているのがわかる。
「ほな、そろそろ行こうえ♪」
「やで~♪」
そう言って光一の右腕を組むと笑いかける深紅。
それはとても楽しそうに見えるのは光一が相手だからかもしれない。
ちなみにみっくーは光一の頭の上に乗って真上からの絶景を楽しんでいる。
「ちょ、なんで腕を組むんだよ」
慌て気味の光一は深紅の行動に困惑しているようだ。
まあ、いきなりのことだから仕方ないのだが。
「えぇやろ、こういうのも♪」
「いや、確かに悪くはない、が……その……うぅ」
にこにこと笑う深紅に光一は複雑そうに見ては困っていた。
そもそもどうして自分にするのかがわからないのだろう。
「こ、光一くんが嫌なら深紅ちゃんにしない方がいいよって言うよ?」
そんな光一を見てみなもはおずおずと声をかける。
困惑しているのを見て気をきかせているのだろう。
「いや、別に嫌というわけじゃねーから。 ……はあ、行こうか」
「やね♪」
「ひゃい!」
苦笑いしながらみなもに伝え、このまま平行線ではよくないから歩き出す光一。
深紅とみなもは頷いて歩き出す。
まあ、歩く度に光一に妬みの視線が集まるのは深紅とみなもという美少女とのセットだからだろう。
「で、先にどこを見にいくんだ?」
「そうやね、まずは……服やな! 光一くんに選んでもらいたいし♪ みなももえぇよな?」
歩きながら光一が深紅に尋ねると、暫し考えてから笑顔で告げる深紅。
その間、みっくーはきょろきょろと周囲を見渡して興味津々のようだ。
「あ、う、うん……。 私も光一くんの好みの服装しりたいし」
声をかけられたみなもは頷いて若干頬を赤らめながら頷いた。
時々、人の視線に怯えながら光一に密着してはいるが。
「行くのはいいが。……俺、そこまで服のセンスはないぞ?」
二人の反応に光一は困ったように苦笑いしながら歩く。
それなのに自分に選んでほしいという二人に困惑しているようだ。
「それならなおさら、言って試着してみな!」
「はあ、なにを言っても無駄そうだし、いいよ」
と、笑顔を見せる深紅に光一が苦笑を見せながら頷いた。
光一は終始、深紅に振り回されながらショッピング街の服屋の中を連れ回されていく。
疲れはするが、これが結構嫌でもないような光一。
「疲れた……」
「お疲れ様、光一くん。 ごめんね、深紅ちゃんの相手で大変だったでしょ」
ベンチに腰掛ける光一にみなもが缶コーヒーを手渡す。
光一は受け取ると苦笑いを見せて。
「いや、こういうのも意外と悪くないから、大丈夫だ」
「そっか……。 迷惑じゃなくてよかった」
光一の返答にみなもはホッと安堵したように嬉しそうに笑う。
「堪忍な、光一くん。 久しぶりの休憩やったからついつい、はしゃいでもうた」
「お、さんきゅーな。 いや、気にするなよ。 俺も楽しめてはいるしな」
そこへ深紅がすまなそうに歩いてきて謝罪すると、たい焼きを手渡す。
どこかで売られていたのだろうものを買ってきたのだろう。
彼女なりのお詫びの仕方であることが光一にはわかっていて笑みをこぼす。
「それならえぇけど、次はどうする?」
「あ、文房具店に行きたいんだけど、どうかな?」
「文房具って、スケッチブックが足りないのか?」
深紅も安堵して、次をどうすか尋ねると……。
みなもが顔をあげて不安そうに二人を見つめる。
光一はみなもの探し物に検討がついたのか、尋ねると。
みなもは苦笑しながら頷いた。
よくみなもは深紅や光一や景色などを描いていたりする。
感想・リクエストお待ちしております♪