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たまには押せ押せみなも!

りくえすと~りくえすと~

秀久がぐっすりと寝ている横でこっそり忍び込んで眠るみなも。

た、たまにはいいよねと誰にも問うまでもなく忍びこんでいるのだが。

まあ、さがっていることが多い彼女もたまには前に出ていこうと決意するだろう。

それも彼が鈍いからだということだが。

それだけではなく結構秀久がモテることに気づいているので内心焦りもあるのだ。

一番好きなひとができたら身をひこうと思いはするものの踏ん切りなどつかないのが彼女。

幼い頃から一緒にすごしよく見ていていたからこそ諦めるのは嫌な自分と諦めなきゃと思う自分が存在している。

でも、それでも秀久に対する想いが消えることはないだろうと彼女は確信している。

それくらい秀久を求めているのだろうと無意識にそう考えつつ、秀久によりそうにようにしてから腕にしがみつく。

朝起きたときはどんな顔するのかみなもはそれが楽しみに思えた。

まあ、それを見ることはできないと思うのでビデオカメラを隠して撮影しておこうと準備していたのはいうまでもない。

なにせ起きたときにはいつのまにか抜け出されているという情報が寄せられているからだ。

そして・・・今回も起きたら情報と同じ状態だった。

拗ねながらもビデオカメラをうきうきしながら確認するみなも。

起きて顔を赤らめている秀久をみて朝のドッキリ作戦は成功したとみなもは思っていた。

まあベッドから滑り落ちて頭をうっているのをみたらごめんなさいという感情がもたげたが。

でも、できたら起きてネグリジェの感想を聞きたかったというのが乙女心というものだろう。

とりあえず次の作戦にうつることにしたみなも。

すぐに秀久の部屋を出てビデオカメラも回収して寝泊りようの部屋に入り、ネグリジェから着替える。

少しセクシー系で胸元と背中があいてる感じの服を着る。

これでも内心恥ずかしいのだが、秀久が鈍感なのがいけないのだと思って部屋を出る。

リビングにいくとスズにご飯をあげているところを拝見する。

スズはみなもが拾ってきた子猫でみなもの味方というべき存在だ。

猫缶をおいしそうに食べているスズを眺めている秀久の背後に慎重に忍び寄り、飛びつく。


「うわぁ!?」

「秀久くん、そんなに驚くことないよね?」


むくれながら顔を近づけるみなも。

ちなみにこの間も体を密着させるのはやめない。

つぐみが聞いたら驚くし、止めるだろう光景ではある。


「み、みなも。 きょ、今日はどうしたんだよ」

「どうもしないよ? ただこんな日もいいかなって」


慌てている秀久はみなもに視線を向けるが顔が赤くなる。

それもそうだろう異性を意識させるような服を着ているのだから。


「ねえ、デートしよう?」

「わ、わかったから離れてくれ」


耳元で囁くみなもに慌てている秀久。

耳まで真っ赤であるのはみなもも気づいているが気づいていないふり。


「やった、約束だよ♪ 遊園地に行ってごはんを食べて帰ろうね」

「お、おう」


猫のように甘えつついうが内心ドキドキなみなもである。

でも、前の自分を変えるために行動あるのみだと頑張るみなも。

この後もみなもは秀久をどきどきさせるためにアーンとか汚れた部分をぺろっと舐めとるとかなどを実行した。

まあ、そのさいに秀久にみなもみたいな美人にそこまでされる光景をみた野郎からの視線がいたかったのはいうまでもないだろう。

押せ押せみなもんです!

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