秋の季節の
はらはらと落ちてくる紅葉の葉っぱをふみしめながら一人の幼女は歩いている。
その手にはカメラをもっているようだ。そんな彼女の頭のうえにはつぐぴょんずがいた。
本人いわくいつのまにか増えたのだとか。
つぐぴょん・つぐにゃん・タイガーつぐとしげしげと紅葉を見上げているようだ。
「ふふ、キレイだね?」
そう言いながら笑う幼女は榊つぐみといい、楽しそうに笑っている。
なぜ、そう名乗っているかというと美桜にひきとられているからである。
お団子のようにゆい、ついんてーるのように左右にたらし、後ろ髪もそのままで歩く姿はそれはとてもきれいに見えた。
歩くたびにお団子のついんてーるがゆれ、丸い瞳がぱちくりさせながらカメラで写真を撮っている。
実をいうと絵をかくのは彼女も好きだったりする。
だからこそみなもと気があうのである。
ちなみにこんな結いかたしてくれたのは龍星だ。外にでるとにつぐみがおねだりして結ってもらったのだ。
本当は芹ちゃんと龍星としろちゃんにも来てほしかったが用事があるのなら仕方ないと思ってひとりで歩いているのだ。
「あれ? なんか朝霧先輩に似ているような兄妹がいるような?」
つぐみは紅葉の中の横断歩道を歩いてる兄妹を見つめて目を丸くしていた。
年齢からするとおそらく小学三年生と小学四年生であろうことがわかる。
「どこに向かうんだろう?」
それを見て少し心配になったつぐみは後を追いかけることにした。
「お兄ちゃん、お父さんとお母さんに会えるの?」
「大丈夫だって、兄ちゃんに任せな」
手を繋いで仲良く歩く幼い兄妹。
目的地は裕樹がいる場所にようである。
でもさすがにこれ以上は見ていられるはずもなく、つぐみは近寄る。
「ねえ、誰かに会いにきたの?」
「そうだよ、おとーさんとおかーさんたちに会いに来たの!」
裕樹とみなもによくにた印象がある二人をみてふ、と思い出したのが先日のトリップ事件である。
あれはいまだに解決できておらず、難航していたのだ。
なにがどうなってこの世界にくるのかはいまだに理解できていない。
「あ、つぐみおばさんだ。 見た目変わらないな~」
「お、おば・・・・できたらおねえさんと呼んでほしいかもって見た目かわってないの!?」
裕樹とみなもに似た兄の少年に言われてますます落ち込むつぐみ。
ぷちずは楽しそうに兄妹にちかより、すりすりと甘えているようであった。
↑がつぐみの秋の日version?です
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