五月五日は子供の日(ぷちの日)
期日はすぎたけど、しょーがない!
今日は子供の日ということで、榊家に集まり、ぷち達に柏餅とちらし寿司をごちそうしているわけなのです。
『もきゅもきゅ』
「ふんぬぅ!」
「せりかっか!」
幸せそうに食べているぷちーずとなぜか料理に参加しているりゅーさんとせりかさん。
この二匹も今日くらいはゆるりとしていてほしかったのだが。
「りゅ、りゅーさんもせりかさんも今日くらいはゆっくりしていていいんだよ?」
「そうやで、今日は日ごろの感謝もこめてするさかい」
つぐみは苦笑を浮かべながらそう言い、深紅も笑顔で二匹の手を止めるように促す。
が、それでも動きを止めないりゅーさんとせりかさん。
「わきゅ~♪」
「しろしろちゃん、おいしいのはわかるけど、どうしてあたしの胸の谷間に(汗」
口元が柏餅のあんこでべっとり状態で笑顔を浮かべるしろしろ。
つぐみはそんなしろしろを見て困惑している。
それも無理もないだろう、つぐみの胸の谷間に入り込んでいるのだから。
「つぐみちゃんはもてもてれしゅね」
「わふ!」
「みぃ!」
「いや、みなもも負けていないと思うんだが・・・」
みなもがつぐみの様子を見て言うと秀久が若干呆れたかのような視線を向けていた。
「やで~♪」
「ああ、ほら顔がべたべたやで?」
「ふふ、よほどおいしいのかな」
口元がべたべたなのを見て深紅はみっくーの口元をティッシュでキレイにする。
澪次がその様子を見てほほえまし気に見つめていた。
「わん!」
「ん、どうしたんだ? ルイセ」
「みゅ!」
「あ、こら! つぐぴょん! そんなうらやましじゃない! いきなり飛びつきはダメだよ!?」
尾をぶんぶんと振りながら鳴く赤い毛並みの子狼に気づいて龍星が近寄る。
それに気づいて足で床を踏んで龍星の背中に飛びついたつぐぴょん。
つぐみは気づいて慌ててしろしろを谷間にいれたまま追いかける。
多少本音が漏れているのは龍星効果によるものだと思われる。
「つぐみ、俺は気にしていないぞ?」
「で、でも・・・ふにゃ~♪」
龍星は笑みを浮かべながらそういうとつぐみを抱き上げて懐にいれる。
そのためつぐみは言いかけて垂れて甘えた声をだす。
これぞ垂れつぐみんである。
『つぐちゃん、かわいい♪』
「ふみゅ~♪」
背伸びをしてつぐみの頭を撫でるご存じお姉さん補正をもつみんなのアイドル芹香である。
「わんわん!」
「どうしたの、ルイセ?」
「今日はやけに元気いっぱいだな?」
尾をぶんぶんと振り、前足を前あたりにおいてのびーっとした状態で見つめるルイセ。
つぐみは気づいて龍星におろしてもらうと近寄る。
「ぺろぺろぺろ♪」
「わう!」
「わ!? ちょ、ルイセ! え、ヤマトも!? ふみゃああああああ!!? ふ、フジく~ん!!」
ルイセとヤマトに飛びつかれて押し倒されて、顔を舐められるつぐみ。
「ん? どうし・・・・すごいことになっているな。いま、助けにいぃぃぃぃい!!?」
『わ~~~~♪』
近寄り、つぐみを救出しようと動く富士也にぷちずが押し寄せてきて埋もれてしまった。
大半はせりかさんずによるもののだが。
「さすがイトコだな。 ここまで似るもんなのか」
「似ているにしても、どちらもすごい事態だよな」
「ちょっと、手助けにいってくる!」
光一と裕樹がその様子を見て苦笑を浮かべ、裕香は富士也の方へと向かう。
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