どうしてこうなった!?(秀久篇)
今回は秀久・つぐみ・みなも・明香のシーンです☆
麗らかな朝……。
まだ、うっすらと暗い空が見えるが、時刻はそろそろ朝日が登る時間だ。
とある一軒家のベッドに寝そべるくせっ毛のショートヘアの少年が寝返りを打つと、柔らかい感触と優しい匂いに気づいた。
この時秀久はかなりパニック状態になっていたが、落ち着けとつぶやきながら冷静になろうとしていた。
そしてゆっくりと目を開けると優しい匂いが鼻腔をくすぐり、目の前には白い肌に綺麗より可愛いいが優先される顔立ちと銀色のロングヘアーが目に入る。
蒼い瞳は閉じられており、桃色唇に秀久の視線がむかい、生唾を飲み込む。
気持ちよさそうに眠るように目をとじられた幼い顔立ちに、手に当たるふくよかな感触。
これに瞬時に意識が覚醒してうしろに慌てて飛び退く少年……”上狼秀久”。
そんな彼の目の前で健やかに眠る少女……”星井明香”。
(なんだ、明香かって、待て待て待て!! なんでここで明香が寝てるんだ!?)
うろたえた様子でつぶやく秀久は昨日のことを思い出そうとする。
買い物の途中で出会って絡まれてる明香を助けて、それからお礼がしたいと言われたのだ。
お礼なんていらないと断るとしょんぼりする明香が見えたのでしぶしぶ承諾。
そして一緒に帰宅する最中につぐみとみなもと鉢合わせして、明香がみんなで泊まろうなどと発言。
つぐみは困惑していたが、みなもは秀久と明香を見比べて何かを考えてから泊まることを承諾。
つぐみがそれを聞いて本気なのかと騒いだのだが、急につぐみの携帯にメールが入り、つぐみも泊まることになり、今に至る。
(思い出した、あの時のことが原因じゃねーか!? でも、昨日は部屋を貸したはずなのだろ!
それが、どうしてここにいるんだよ!?)
思わず頭を抱えて小声で叫ぶ秀久。
未だに熟睡中の明香を気にしての反応であろうことは確かだ。
彼には少し困ることがある、それは異性との接触なのである。
話すくらいや、自分からの接触なら問題はないらしいのだが、そうじゃないとなると。
秀久はオーバーヒートを起こしてしまうのだ。
無意識に明香の銀色の長い髪をさらさらと触っている秀久。
ふと、昨日のことを思い出したが、もしやと思いベッドに視線を走らせる。
だが、ベッドにはつぐみとみなもの姿がない。
これには安堵し、そうそうに今の状況をなんとかしようと動き出す。
「それならば……」
「うにゃ……」
そうつぶやくとゆっくりとベッドから降りようとすると突然抱き寄せられてしまう。
視線を向けると明香が幸せそうな顔で秀久に抱きついているのだ。
「……~~~っ!」
思わず叫びそうになるのを耐える秀久。
彼の胸板に柔らかな感触が当たる、明香はスタイル抜群であることはとうに知っているからか。
顔に赤みがまし、冷静になろうと必死に耐える秀久。
さて、ここでなんで明香がスタイル抜群なのを知っているかというと。
よくある王道のお風呂でバッタリなるものを体験してしまったからだ。
その時の光景を思い出してしまったのか秀久の顔は赤くなる。
「お、落ち着け、俺!」
そう呟きながら片方の手を持ち上げて自分から離して、視線をそらして胸の上に置くとゆっくりと脱出する秀久。
すべっとした肌にも緊張する秀久はかなりの初である。
布団を持ち上げて、やっと抜け出せることができた秀久は一息をつく。
そして、ゆっくりと部屋からでてシャワー室に向かう。
だが、ここで彼は気づくべきだった。
脱衣カゴにある女性物の下着があることに……。
「ふう、朝から重労働した気分だぜ」
そう言いながら服を脱いでいく秀久。
すべてを脱ぐと、風呂場のドアを開けていく。
「だれ、明香ちゃんなの?」
「あれ、違う?」
それに気づいたみなもとつぐみの声が聞こえて来て。
秀久はいきなりの事態に困惑していた。
『『はえ?』』
そして湯上りの湯気が消え去り、目が慣れた時に彼と彼女らは硬直していた。
水がしたたる白い肌が湯上りのおかげで上気しており、髪には雫がつたい。
ふくよかなまるい果実と可愛らしいお尻に、未だに生えてこない毛なしの部分が秀久の目に入る。
『『き……きゃああああああ!!?』』
「わ、悪い!」
そう風呂場にいたのはつぐみとみなもの二人だったのだ。
慌てて謝罪して風呂場から出ていく。
もちろ、服や下着などをもってだが……。
なお、この後みなもとつぐみに平謝りした秀久が、3人まとめてデートするはめになることは。
この時は知る由もなかった。
ジャニケル様、秀久の使用許可ありがとうございます♪
まだ、リクエストはお受けてしております♪