神社で初詣!
「うわ~、すごい人数だね~」
「それだけ繁盛してんだろうな」
「そうみたいですね、いつもより忙しいってつぐみちゃんが言ってましたから」
デイジーの華柄の振り袖を着ている裕香と紋付袴姿の裕樹と同じく花柄の桃色振り袖のみなも。
裕香もみなももかわいいかんざしをつけて髪をまとめている。
「3人とも、こっちこっち~!」
そういう声が聞こえてきたので振り向くと赤い袴に白い着物装束のいわゆる巫女服を着たつぐみがいた。
狩人みたいな服を着た富士也と秀久もそこにはいた。
どうやらのつぐみの手伝いとして呼ばれたようである雰囲気があった。
秀久はどこかぶっちょうづらであるが富士也はにこにこと笑っているあたり楽しんでいるのかもしれない。
「つぐみ姉ちゃん! 秀久お兄ちゃんに富士也お兄ちゃんも!」
「おー、巫女服か」
「ヒデくんたちもよく似合ってますね」
3人で仲良く手をつないで歩いていたままつぐみ達に近寄る。
「今日は来てくれてありがとうね♪」
「いらっしゃい、裕香ちゃん。 今日は人手が足りないからな、つれてこられたんだよ。 まあ、暇だったしな」
「なんで俺までつれてこられなきゃならないんだよ」
笑顔でいうつぐみとケラケラと笑う富士也と複雑そうな表情の秀久。
「まあ、いいじゃないか。 つぐみの手伝いも必要だぞ?」
『そうだよ、ヒデくん! かわいいつぐちゃんになにかあってからじゃ遅いんだからね?』
「しろも手伝うですの♪」
そんな秀久を見て近寄るのわれらが兄貴こと榊龍星ときれいなお姉さんの瀬川芹香と榊白姫。
龍星は紋付袴に芹香と白姫は振り袖であるが、巫女服を手に持っているようだ。
「ないない~♪」
「わふう!」
「せりかっか♪」
「ふんぬぅ!」
足元から声がするのでみると振り袖をきたつぐぴょんとせりかさんとしろしろ。
紋付袴を着たりゅーさんとしゅうやん。
「わ、かわいい~♪ おいでおいで~♪」
甘えるのも甘えられるのも大好きな裕香はぷちに近寄る。
つぐぴょんがさきに飛びついて楽しそうに笑う裕香。
それを見て裕樹はなごむな~とほほえましそうに見ている。
「ね、姉ちゃん(汗」
『わかってくれるよね、ヒデくん!』
芹香の気迫に後ずさり気味の秀久。
龍星はそれを見て芹香を引き寄せてとめている。
「そうだ、そろそろおがんできたらどうかな?」
「あ、そうだな。 どうせならつぐみもしたらどうだ?」
つぐみが笑顔でいうと裕樹は視線を向けて問いかける。
「わたしはまだすることがあるから、後になるよ」
つぐみは苦笑しながら言った。
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