ビニールプールで遊ぶぷち
またもや更新ですぜ!
許可を下さったGAU様達には心からお礼を申し上げます☆
中庭にあるビニールプールで楽しそうにはしゃいでいる生き物がいた。
その生き物とは不思議な存在でぷちと呼ばれている。
『きゃきゃっ♪』
「うむ」
楽しそうに水浴びをしているぷちを微笑ましげに見つめるぷちがここにも。
彼はつぐみの知り合いの友達にそっくりのぷちでよく遊びに来ていたりする。
彼の名前はぷちAと呼ばれているが、響からはハーさんと呼ばれている。
Aさんのぷちだから、そういった呼び名になっているのだが……。
本人?は特に気にしたようすもなく、そのまま呼ばせているようだ。
その度にぷちに群がれるのだが、もはや慣れているようでいなしては遊んであげていたりする。
「つぐ」
「みゅ?」
呼ばれたつぐぴょんは振り向いて、とことこと近寄る。
彼女の着ている水着はフリフリの水玉模様のビキニのようだ。
ぷちAの手にはシャボン玉の溶液とシャボン玉を作るようなウォーターガンらしきものを持っている。
それを使ってなにをするつもりなのだろうか。
「ふ~」
「ないない~♪」
と筒をつかい、口に当てて息をはくと丸い泡がでてきた。
ぴょんぴょんと飛び跳ねるつぐぴょんはとても楽しそうに見える。
「やで~?」
普通の玉にも丸い輪にもなるシャボン玉を不思議そうに見ながらつつくみっくー。
ぱん、と割れてしまうと驚いて尻尾が逆立つっている。
「みく」
「びゃー!?」
驚いてぷちAに飛びついて涙を流している。
ぷちAはみっくーの背中を優しくなでている。
どうやらシャボン玉が割れたのが怖かったようだ。
「くじゅー♪」
「くじゅー、それでシャボン玉を出すの? いや、でれるようなものを選んだけどさ」
くじゅーがシャボン玉を出せる物を取り出して、トリガーを引いた。
それを見て苦笑いするつぐみ。
今回の彼女の姿はノースリーブのワンピースである。
トリガーをひいた途端にたくさんの泡がそこらじゅうに溢れてくる。
「みゅ~♪」
「つぐ」
「やでー!」
泡を追いかけるつぐぴょんのあとを追いかけるぷちAとみっくー。
その光景を眺めてからつぐみはスイカを取りに部屋へと戻ろうとすると。
「くじゅー?」
「ん? スイカがあるからみんなで食べようと思って取ってこようとしてるんだよ」
つぐみに気づいて近寄るくじゅーは不思議そうに見上げている。
それに気づいてしゃがんで説明するつぐみ。
「ですです~」
「ん」
「あ、くおっちくんにみーこちゃん。 ありがとう♪ にしても、よく場所がわかったね」
と、ここで部屋の中から光一にそっくりのぷちと京そっくりのぷちが皿と切り分けたスイカを手にこちらへと歩いて来ていた。
それを見てお礼をいいつつ、受け取り二匹も中庭へと案内する。
そこで再びみた光景につぐみは硬直した。
なぜ硬直したかというと……。
「あ、つぐちゃん! お邪魔してるよ~♪」
「ご、ごめんね! つぐみちゃん! 止めたんだけど、止められなくてっ!」
イスに座ってくじゅーを抱き抱える響とひたすらに謝るみなもがいたからだ。
「響ちゃんはいつも通りだから、もうなにも言えないけど……。 みなもちゃんは大変だね」
「うぅ、迷子をなんとかしてあげようと頑張ったんだよ? それでも逆方向にっ」
呆れつつもみなもを見て同情の視線を送っている。
それに気づいてほろほろと涙を流しつつ、色々あったことを思い出したように崩れ落ちるみなも。
なまじつぐみとみなもは真面目なので響と明香と深紅に振り回されることが多いのだ。
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