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学校へ行こう

学校のほうで期末考査や検定試験があるので更新が少しばかり遅れそうになります。ていうかすでに遅れてます。

ごめんなさい。

 朝だ。

 妙によく眠れた。

 いつもなら7時は過ぎるんだが、時計を見ると6時だ。

 ちょうどいい。何をするわけではないが起きるか。


「そうだな、持ち物のチェックでもするか」

 今日は高校への登校初日だ。初日から忘れ物なんて笑ってしまう。といっても、学校は3日前から始まっているのだが。

 ユキはまだ取り返せるくらいの範囲しかやっていないといっていた。それなりに勉強はできるし大丈夫だろう。

 なんやかんややっているうちに6時半か。そろそろ入ってくるころだろう。

「お兄ちゃ~~~ん!あっさでっすよぉ~~~~~!!!・・・・って起きてる!いつもなら起こしても起こしても寝てるくせに!」

 由香が入ってきた。由香もこの時間に起きてるはずなんだが何故寝起きなのにこんなにテンションが高いのだろうか。謎だ。

「残念だったな。めずらしく早起きだよ」

「あっ、めずらしいといえば朝早くもお客さんが来てるよ」

「誰だよ」

「ちょっと待っててね~」

 そういうと由香は部屋を出ていき下へと降りて行った。

「おっは~、タイキ。どうですかっ!?新しい部屋で寝た感想は?」

「ばっちりだよ」

 本当に来てたのかよ、ユキ。

 たしかに来るとは言ってたが時間というものがあるだろ?

「ほら、30秒で支度しな!」

「おい、せかすな!何を急いでるんだ!」

「だってさ、次はタカんちに行かなきゃダメなんだから!朝ごはんはおにぎりを家で作ってあげてたからさ」

 いつの間に作ったんだよ。少なくとも俺よりは早く起きたってことだよな。

 じゃあ6時前くらい?

 そんなことをどうでもいいとばかりに俺の手を引きユキは家を出ていく。

「では、おばさん。いってきま~す!」

「はい、いってらっしゃい」

 おい、母さん今起きたのかよ。ちょっと遅くはねぇかい?


「着いたよ、大輝!ほら、シャキっとしなさい!タカー!!起きなさ~い!いるのは分かってんのよ~!!」

 ユキに連れ去られ早5分。孝弘の家に着いた。これじゃあただのDQNの女子じゃねぇかよ。

「おう、じゃあ行くか」

「早っ!?」

「俺は慣れてるからな」

 え~、慣れちゃってるの?そうか、お前も大変だったんだな。

 途中、前に三人が会ったコンビニに寄り、いろいろ買い物をした。さすがに作ってもらったものだけじゃあ足りないだろうし・・・。

 そしてユキは案の定・・・。

「お前また買ったのかよ・・・。昨日の残りなかったっけ?」

 大量のお菓子を買っていた。

「昨日のはねぇ、帰った後にちょっと走りたいなぁって思って外出て帰ってきてお腹空いたなって思ったからちょっと食べてたら全部無くなっちゃって・・・」

「へぇ~、どんだけ走りゃあそうなるんだよ。言っちゃあ悪いが太るぞ」

「あっ、それは平気。私は逆に食べなきゃカロリーとか足りなくなって危なくなるらしいから」

 なにそれ怖いんだけど。そういう意味じゃなくて。

 食べなきゃ死ぬくらいの運動量ってどのくらいだよ!ジョギングと間違えてフルマラソンやっちゃうみたいな!?

「で、やっぱ孝弘も食ってないんだな」

「さすがにな。起きるのに慣れても食べる時間が無いからね」

 他愛もない話を続けてたら着いた。

 そう、俺が今日から通う学校に。


「なかなかいいじゃん」

 71年という長い歴史を持つ私立高校というが、見た目は綺麗、古びた場所は一つも見当たらないくらい立派な校舎だ。中も充実しており、とにかくさすが名の知れた学校なことだけある。

 日本語がところどころおかしかったが、それは興奮のせいだ。

「じゃあ、私は部活の朝練があるから。また教室でね~」

 ユキがこちらに手を振って部室へと向かった。

「俺は職員室へ向かわなきゃな」

「そうか、まずは職員室へ行かなきゃな」

「あぁ、でも手続きとかがあるわけじゃないからすぐ終わるだろうな。先に教室行っててくれ」

「じゃあ、また後でな。それと職員室は2階の階段を昇ってすぐ左な」

「余計なお世話だ」

「俺はおせっかいなんだよ」


「まず自分の下駄箱を探す。たしか出席番号は・・・8番だったか。と、あったあった」

 自分の下駄箱を見つけ、下駄箱を開くと茶封筒に包まれた手紙が入ってた。

 ラブレター・・・じゃねぇよな。普通の茶封筒に入れないし、第一、誰も俺のことなんか知らないはずだ。裏を見てみると名前が書いてあった。

 その名は・・・

「君の担任 富樫 奈津美?じゃあこれ入れたのって・・・」

「そうだ。私だ」

 声のする方へ振り返ると白衣を着た身長が高い女の人が立っていた。

「私が君の担任の富樫 奈津美だ。担当教科は見てのとおり、理科だ。どうだ?その手紙は。ラブレターとでも思ったか?粋な計らいだろう?」

「今どきラブレターを入れる生徒なんてどこにもいないし、こんな茶封筒に入ったラブレターがどこにあるんですか」

「そうか?ラブレターはそんなものじゃなかったか?おかしいな、聞いた話だとそういう封筒に入れると聞いたんだが」

「ラブレター送る気満々じゃないですか」

 先生が生徒にラブレターってなんだよ。先生と生徒の恋愛ドラマでもこんなシーンねぇぞ、さすがに。

「とにかくようこそ、この高校に。私のことは奈津美先生とでも呼んでくれ。敬語も無理に使わなくて構わない。私はただ君たちより早く生まれ、君たちより早くに与えられた知識を教えてるだけの関係なのだからな」

「そこははっきり年上の人として敬語を使わせた方がいいんじゃない?奈津美先生」

「さっそく敬語を使わない生徒が何を言う」

 結構いい先生だな。無駄にうるさい先生じゃないし、ユーモアもあるし。

「じゃあ、先生。さっそく俺は教室へ行きたいんですけど・・・」

「あぁ、そうだな。ではこっちへ来てくれ」

 先生に連れられ俺は教室へとやってきた。

 そこには孝弘を初め、これから送る学校生活で一緒に過ごす生徒たちがいた。


 これからの学校生活、どのような出来事が待っているのだろう

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