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第2話 人間を狩るハンター②

「痛い、本当に痛いよ…」

「しっかり我慢しよう」


ここはどこなのかわからないが、とりあえず森林の中ね。太陽の光もあまり当たってこないじめじめしている暗い場所。

ダークエルフさんのテントは茂みに張ってあって、上には草木の擬装が付いてる。狭くて秘密の拠点だ。


服を脱がされて、そしてダークエルフさんに薬を塗られている。冷たい薬が腫れた肌に触れて、すごく痛かった。

別に、泣いていないよ。これぐらい。


「オズは悪いことをしないけど、自分が無条件に守られてると思わないで。骨気がないとこの森林では生きることができない、だからこの先、オレはいちから指導してやる。まずは命を守るスキルと魔物の種類…それと勇気ね。絶対に譲らないから覚悟しておけ」

「わかりました…あの、あなたは…」

「エリシウム、ただの浪人だ。この森林でやるべきことがあるから、あんたを護り送って森林を去ることが暫くできない。すまん」

「やるべきことって、なに?」

「悪い人のことを調べてるんだ」

「悪い人はその『集団』のことですか?『集団』はどうして人を捕まります?」

「あんたと関係ないと言ってたぞ、それは子供が知るべからずこと…よし、背中の傷も塗ってた。ほら、自分で自分の服を」


わたしに自分で自分の服を着るように命令した。幼児を教育しているみたい。

こういうの久しぶりね。


「次、着ながらよく聞いて」

「うん」

「要するに、オレの指示に絶対に逆らわないこと、オレの視線から離さないこと、オレの指導を受けて、一生懸命に覚えること。これはルールだ。また叩かれたくないならばルールを守れっ、さもんないとお仕置きする時オレは手加減しないから」

「はっ、はい…頑張ります」

「頼むぞ、絶対に言うことを聞いてなぁ…もう、もうあんな悲劇見たくないんだ…」

「…?」

「その首輪と番号の入れ墨、あんたは奴隷だな。大丈夫、オレはあんたの過去を聞く気がない。ひとまず休みましょう」


ダメかな。

この調子じゃ復讐のことを問いかけるどころか、情報を獲得しようとしても無理。

ダークエルフさんに拷問の方法を教えてもらったことあるけど、わたしは魔物。人間と亜人間と話す時には態度に注意しないと。

なるべく友好的な関係を築いておこう。


それにしても。

エリシウムさんはわたしを守りたい。単純明快だ。

だったらわたしも、エリシウムさんを守らなければいけない。

少しずつ情報を入手すると同時に、もしエリシウムさんがまだ腐蝕されていたら、わたしはその時にエリシウムさんの復讐をやめさせる。

こんな優しい大人が決して復讐の魔物になるわけにはいかない。


「これ、ご飯だ」

「はぁ…」


干し肉だ、あまりにも大きすぎる。


「残すな、全部食べよう。それと明日の予定について、午前は授業、午後は森林を歩きながら森林を見学する。起きる時に起きれなかったら鞭で目覚めさせるから、夜にしっかり寝ろう」

「…理不尽です」

「では寝るままに魔物に呑み込まれれば?いいから早く食えっ」


びしびしとわたしを監督している。

森林のプロなんだし、エリシウムさんの指示を受ければ大丈夫ね。

エリシウムさんを助ける、これがわたしの任務。

頑張って、やってみよう。

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