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第2話 人間を狩るハンター

わたしは人工の魔物、オズ・エレバス。一応マスターがいるが、今は単獨で行動している。

この世の中では、ネクロマンサーに召喚されたスケルトンとか、科学者に育成されたスライムとか、上級魔物に召喚された雑魚モンスターとか、とにかく自然環境ではなく、不思議な力によって生まれた生き物は普段魔物として扱っている。


その上、わたしは魔王に製造された人工魔物、魔物の肉を縫い合わせて作ったアンデッド肉人形。

肉人形だけど見るからには人間の子供と同然なので、わたしはいつも大人に赤ちゃん言葉で褒められてた。

しかし今はもうその呪いから解放された。


お家を離れ、わたしは今一人で行動している。誰も知らない深い森林の上空を飛行して、暖かい光や涼しい風を感じている。

これが旅か。

旅立ちを決めて本当に良かった。


「一体どこなのかなぁ」


500メートル弱の上空にいるのに、緑しか見えない。木は地平線まで伸びていく。

指輪は今不明な魔力によって汚染されている。確かにこの方位だよね。

既に近いから、わたしは低空まで降下して、飛びながら捜索することにした。

そしたら、


「これは…」


焦げた空き地。

深い森林なのに、この辺の土地が誰かに焼き払われ、1畝くらいの空間が空けられた。匂いが強い。


ものが散ってる。拘束具とか、鞭とか、シャベルとか、大便器とか、様々なものがここに捨てられている。

これらの道具たちもわたしと同じく使われるために人間によって製造されたもの。ここに捨てられるなんて、かわいそう。

でもまぁ、これこそがわたしたちの運命だよね。


それはいいとして。悔しい死霊がここにいる。

感じられるのは5匹、死んだばかりの人間か。

一応死霊たちに問いかけてみようか?でもクヴァシルさんがなるべく魔力を使わないようにと言った。どうしようかなぁ。

っと、わたしが思考している時、


「誰?」


ある人が茂みの中から出てきた。

凶悪な顔をしてるダークエルフの女性だ。狩猟者?


「ガキ?一人?こんな弱者がすぐに食われる野蛮な樹海に?…」


少し驚いたが、ダークエルフはすぐに正気を取り戻し、


「そいつらを連れてきたのか?まさかまだ生存者が生きてるだと…おい、どこ見ている?」


指輪のクリスタルが完全に汚染された。

間違いない。このダークエルフは強い気持ちを持ってる復讐者。少ないけど、悪魔の匂いがする。これが腐蝕された症状だ。

彼はまだ魔物ではない。今なら間に合うかも。


「あんた、割れた瞳をしているなぁ」

「あの、わたしは…」

「どうやって生きてたか知らないがもう大丈夫だ。とりあえずオレと一緒にしろう」

「え?」

「おとなしくついて来い、さもないと死ぬぞ」


ダークエルフに手をきちんと掴まれた。痛い。

ダメ、この人。

色々な大人と話したことがあるから知ってる。この人は子供に厳しいタイプ。子供が口答えすることに絶対に納得しない人。

その上、この人は今誰かに復讐をしたい。


ひとまず付き従って。そして復讐のことを慎重に問いかけよう。

この人を魔物化させないように、この人の復讐を止める。これはわたしの最初の任務。

大丈夫、きっとできます。落ち着かないと。

って、手首痛い、それに足並みがあまりにも早すぎ!


「あんた名前は?」

「オズです。オズ・エレバス…」

「怪我はない?」

「はい、一応」

「どうやって集団に捕まれた?」

「集団…?」

「あんたをここに連れて来たやつらだ。あんたもそいつらに捕まって商品にされる人だろうなぁ。今忙しいから人間の町まで護り送ること無理だけど、オレと一緒に行動すれば安全だ」

「忙しい?」

「あんたと関係ない、黙って歩けっ」


冷たいね。それとも言えないのかな?

そういえばクヴァシルさんが言ってた、もし相手から情報を引き出したいなら、まずは友好的な関係を築かなきゃいけない。これが拷問の基本だ。


早くこの人と仲良しになろう、そしたら色々なことを質問できます。

でも、足はもうダメそう…


「おい、歩けないか?」

「はい、あの、少し速度を…下げてもらいます?」

「情けないガキか、こんな危ない場所では弱者は食糧になる?何があっても誰もあんたを守らねぇ。自分の命を守りたいのならば自分の足で走れっ!」

「無理ですよ、そんな…」

「走れっ!」

「ィっ」


痛い、え?

お尻が木の枝に叩かれた!


「速度を下げたら死ぬぞ?死にたくないんだろう?だったら一生懸命走れっ!速度を落とした途端叩く!」


本当に厳しい人だ。まさかわたしを助けるために厳しい態度でわたしを指導するとは…でもこれも任務だよね。

うまくこのダークエルフさんと仲良しになれるのかなぁ。

いい子に扮すれば…いや違う、もともといい子だけど。


どうしよう。

まぁ、まずはクヴァシルさんが教えてくれた拷問方法を思い出してみましょう。

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